米ニュージャージー州ホーボーケンで通勤列車が脱線して駅舎に突っ込んだ事故で、米国家運輸安全委員会(NTSB)は6日、事故直前に駅構内で列車が加速し、衝突した時には時速約34キロで走行していたことを明らかにした。列車の運行記録装置などを解析した結果、分かったという。駅構内の制限速度は時速約16キロで、2倍以上のスピードだったことになる。
9月29日朝に起きた事故では1人が死亡し、100人以上がけがをした。NTSBによると、列車は事故の38秒前には時速約13キロで走っていたが、そこから加速を始め、時速約34キロに達した。衝突直前には加速が止まり、事故の約1秒前には運転士が緊急ブレーキをかけたという。運転士はこれまでのNTSBの聴取に「事故当時のことは覚えていない」と語っているという。(ニューヨーク=中井大助)
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朝日新聞国際報道部