(新番組)地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子 第1話【石原さとみ・菅田将暉】 2016.10.05


(河野悦子)おはようございます。
(セシル:百合)おはようございます。
(セシル)あの人オシャレ!どこの編集者さんですか?
(百合)編集者じゃないって。
(セシル)えっ?でもどっから見ても。
(百合)あの人は毎年中途採用試験受けに来るけど毎年落とされてるこの時期限定のプチ有名人。
へぇ〜。
(ノック)・失礼します・
(茸原渚音)どうぞ。
河野悦子ですよろしくお願いいたします。
君か。
私です。
また来たのね。
また来ました。
どうぞお掛けください。
失礼します。
え〜っと何回目になりますか?新卒から数えると7回目です。
7回?うち以外の出版社は受けてないんですか?もちろん受けていません。
どうしてですか?受かったら困るからです。
えっ?私は御社の編集者になること以外考えておりません。
私は御社発行のファッション誌を長年にわたって愛読…いえ愛して来ました。
『E.L.Teen』『Lassy』『C.C』『Every』『Enough』。
中でも『Lassy』は田舎の高校生だった私に夢と希望を与えてくれました。
2004年11月号の巻頭企画「乙女ジャケットとお嬢様ジャケット」はアイテム配色レイアウトコピーまで全て完璧で一点の隙もない素晴らしさでした。
2005年10月号の「カリスマファッションエディターの一ケ月着回しコーデ」この特集には初めて恋をした時のようなときめきと感動を覚えました。
そしてある日確信したんです。
私のいるべき場所はここじゃない。
『Lassy』の中にある。
オシャレで華やかで洗練された世界こそが私にふさわしい場所だと確信したんです!
(編集部部長)はいはいはい。
ファッション誌への情熱はよ〜く分かりました。
ただ募集要項にも明記してある通り今年も雑誌部門の編集者は募集してないんですよ。
分かっていますでもそれは間違いです。
はっ?えっ?失礼ながら『Lassy』の販売部数は年々減少の一途をたどっていると聞いています。
それはここ数年正式採用の編集者を新卒でもごくわずか中途採用では全く採らず雑誌作りのほとんどの工程を編プロやフリーの契約スタッフに任せてしまってるからではないでしょうか。
ですがこの私を雇ってくだされば読者が待ち望んでる企画を連発し必ずや売り上げ減少にストップをかけるとお約束します。
ですのでどうか私河野悦子を『Lassy』の編集者として雇ってください!お願いいたします!
(人事部長)なるほど。
じゃああのそろそろ時間ですので。
はいありがとうございました。
ありがとうございましたありがとうございました。
すみませんちょっといいですか?何か?このタイピンどちらのですか?ちょっと分からないんですけど。
これが何か?いえいいんです失礼します。
(百合:セシル)おはようございます。
(登代子)おはよ〜。
森尾さんさっきライターの渡辺さんって人が訪ねて来ましたけど。
(登代子)え〜?あっ!まさかのすっぽかしですか?えっ?ちょっと待って…。
やっちまった…。
今朝ここ出る時までは覚えてたんだけどな。
また徹夜だったんだ。
校了だったから。
あ〜参ったなもう。
はぁ…。
あぁごめんなさい…。
ごめんなさいすいません…。
あぁすいません…。
(登代子)ごめんなさいどうぞ…。
森尾?えっ?森尾だよね!あっ。
私私!高校の水泳部で先輩だった河野悦子。
やだ久しぶり!えっ待って何年ぶり?待って高校卒業したの18歳…。
えっ10年?ウソそんなたった?信じらんないんだけどえっ待って何してんの?あっ面接?私今終わったところ。
そっか〜あんたも苦労してんだね。
頑張って来な私ちょっと行くとこあるから。
ごめんねじゃあねまたねバイバイ!あの人知り合いだったんだ。
いや?えっ?すいません。
(店員)いらっしゃいませ。
おかえり。
ただいま。
あっ!
(尾田)はいお釣り30万円ヘヘヘ。
毎度どうもありがとうございますへへへ〜。
ただいま。
おかえり。
おっ!おかえり!ただいま〜。
どうだった?行けたかも。
おっ!ついに受かっちゃうかも〜!去年も同じこと言ってたけどな食べるか?食べる!えっとね大根と卵ダブル。
(尾田)手洗って来な。
は〜い。
うん。
ハァ。
ん〜うまっ!
(西田)もう1個食うか?うん!大将えっちゃんに大根ね。
はいよ。
ゴチになりま〜す。
やった!
(東山)でいつ分かんだっけ?
(西田)何が?
(東山)だから合否だよ出版社の。
(北川)バカ毎年毎年同じこと聞いてんじゃねえよ。
1週間以内に連絡が来んだよ。
何だよ…落とすんならお前気ぃ持たせないでさっさと連絡くれりゃいいのにな。
そうだよな。
なぁ。
わ〜これいい!エディターズバッグ。
エデターズバッグ?エディターズバッグね。
「エディター」って「編集者」って意味なんだけど編集者がよく持ってることからこの名前が付いたの。
あ〜。
ふ〜ん。
こんなステキなバッグ持っていいのは選ばれし民であるファッション誌の編集者だけだよね〜。
(着信音)あっはい。
(鈴木)私景凡社人事部の鈴木と申しますが河野悦子さんのケータイで間違いないでしょうか。
はいはい。
(鈴木)本日は当社の面接にお越しいただきありがとうございました。
ありがとうございました!
(鈴木)審査の結果…。
おい!もしかして…!
(鈴木)当社…部にて正式採用させていただくことになりました。
えっ?はい。
はい失礼しますはい。
受かった。
えっ?景凡社受かった!うお〜!えっちゃんマジかよ!
(泣き声)うわ〜!ホントか!イェイ!ありがとう…。
おはようございます!今日からよろしくお願いいたします。
(セシル)お願いします。
あぁ…。
失礼します!本日よりお世話になります河野悦子です!どうぞよろしくお願いいたします!あら?
(望)あの〜。
はい?
(望の声)配属先が違うようです。
地下中1階の突き当たりの部屋に行ってください。
失礼します。
あの…。
河野悦子さんですね。
はい。
ようこそ校閲部へ。
コウエツ?ちょっと待ってください校閲って何ですか?校閲とは印刷される前の原稿に誤字脱字がないか内容に矛盾や間違いがないかなどをチェックする仕事です。
そんなこと聞いてんじゃありません。
あの面接でも私ファッション誌の編集者になりたいって言いましたよね?なのにどうして校閲なんですか?残念ながら今年も編集者の採用者は例外なくなしでした。
ですが私があなたを校閲部に欲しいと申し出たんです。
えっどうしてですか?あなたほどうちの部署にピッタリな人はいないと思ったからです。
だからどうして?だって河野悦子さんでしょ?略して?コーエツ?クッ!ククク…ハハハ…!コーエツ…。
略…。
冗談はさておき仕事ぶりが認められれば希望の部署に移れることもあります。
それホントですか?未来に続く扉は1つじゃありませんよ。
まずはうちでやってみませんか?皆さんちょっとよろしいですか。
我々の新しい仲間を紹介します。
河野悦子さんです。
河野です短い間ですがよろしくお願いします。
(りおん)短い間?さっどうぞ。
これ社員証ね。
あっ…。
(りおん)この試し刷りした原稿を「ゲラ」といいます。
ぜえいぜえ?はい?これ何て読むんですか?
(りおん)「これながこれゆき」です。
「これながこれゆき」か変わった名前ですね。
まずはここ。
「ノンブル」と呼ばれるページ番号のチェックをします。
その後素読みして誤字脱字語句や漢字の使い方が適切か繰り返し出て来る表記が統一されているかなどを見て行きます。
例えば主人公の表記は「僕」なのか「ぼく」なのか「ボク」なのか。
時間の表記はAMなのか午前なのか24時間制なのかなどです。
なるほど。
(りおん)文章を読むのではなく一文字一文字見てください。
それにより見逃しを減らすことができます。
明確な間違いは赤ペンで修正します。
例えばこの文章。
どこが間違っているか分かりますか?どっか間違ってます?「満天」とは「空いっぱい」という意味です。
よって「満天の星空」は「空いっぱいの星空」となり「空」が重複してしまうので正しくは「満天の星」です。
ほぉ…でもこれ正直どっちでもよくないですか?疑問や指摘提案などは鉛筆で書き込みます。
続いて文字校正の方法です修正する場合はその部分を「○」で囲って引き出し線で指摘します。
文字を削除する場合はこうやって「トル」。
いったん書き込んだ指示を取り消す場合は指示を消して「イキ」と書きます。
赤字回りの校正が済んだら事実関係など内容に関する校閲いわゆる調べものをします。
不確かな情報も多いので慎重に。
ここまでで何か質問は?そのスーツってどこで買いました?はい?少なくともこの10年の間に買った物じゃないですよね?お姉さんのお下がりとか?私は一人っ子です。
そしてこのスーツは13年前景凡社の入社試験を受ける際に新宿のデパートで購入した物です。
13年前なるほど!それが何か?想像以上の型落ち品に古いダサいを通り越してビンテージ感すら漂ってるなって。
あっすいません。
(りおん)縁故採用か何かですか?はい?河野悦子さんです。
彼女は校閲者に向いているとは思えません。
それはまたどうしてです?校閲という仕事を軽視しています。
それ以前に漢字能力に問題があります。
漢字。
是永是之を…。
ぜえいぜえ?…って読んだんですよ。
「ぜえいぜ」まではまだ分かります。
でも「之」の字をひらがなの「え」って読みます?ハハハ…!笑い事ではありません。
彼女ね面接の時私がしていたネクタイピンがどこのブランドの物かと聞いて来たんですよ。
(店員)こちらでしょうかね?あっそう!あっそう!これこれ!あのやっぱりこれってピアスですよね?
(店員)はいそうです最近同じデザインのタイピンが出たとかないですよね?
(店員)ないですねですよねはぁすっきりしました校閲とは文字ひとつから疑ってかからなければならない仕事です。
ひとたび疑問に思ったらたとえ第三者が正しいと言ったとしても自分の目で確認しなければならない。
彼女はそれを地で行く人だったんですよ。
失礼ですが部長の思い過ごしではないでしょうか?かもしれませんまぁまだ初日ですしもう少し長い目で見てあげてもらえませんか?短い間と本人は言ってましたが。
あぁ言ってましたね。
(米岡)編集部とやりとりするものがここ。
で印刷所とやりとりするものがここ。
それから大辞典類はここにあるから自由に使って。
あれ何ですか?あぁ小説に出て来る家の模型だよ。
えっそういうのも作るんですか?
(米岡)模型作るのは僕ぐらいだけど間取り図は大抵書くよ。
へぇ〜すご〜い。
(貝塚)・おいこれやったの誰だ?・
(貝塚)宮元彩子の新作担当したの誰だって聞いてんだよ。
あぁ僕…。
米岡お前いいかげんにしろよ。
何だよ?これ。
「別荘の構造上この部屋からベランダに行くことはできません」。
「校閲が作家にダメ出しする気か」っつって先生怒ってんだろ。
ごめん。
あっでもこれ見て。
よいしょ。
これ。
えっ何?何?これお前作ったの?うん。
暇〜!暇〜さすが校閲。
(米岡)階段上がるとこうなっててこっちの部屋からはベランダには行けるけどこっちの部屋には東側にしか窓がないって書かれてるからここに窓があるってことなんだよね。
だからこの部屋からはベランダには行けない構造なんだよ。
チッ細けぇなぁこれフィクションなんだから。
ちょっとぐらいつじつまが合わなくたっていいんだよ。
万が一何かツッコまれたらここにも窓があるってことにすりゃいい…。
あ〜あ〜…。
おい欠陥住宅じゃねえかよ。
うんでもここは壁じゃないとダメなんだ。
直前に「壁に押し付けた」って表現があるから。
そんなこと気付く読者いねえよ。
そんなことより作家が気持ち良く書けることのほうが重要なんだよ。
こんなのいらないんだよ。
頼むぞ。
謝ったらどうですか?ひとの物壊しといて「ごめん」ひとつも言わずに帰るとか人としてどうかしてんじゃないですか?誰だ?お前。
初対面の人間に「お前」呼ばわりすんなよ。
何だと?貝塚君落ち着いてください。
(貝塚)茸原さん何なんすか?この失礼な女。
あんたのほうが100倍失礼でしょこのタコ!今何つった?何か「タコ」って言ってました。
いやご紹介しますこちら新しく入った河野悦子さんですこちらは文芸編集部の貝塚君。
編集者と校閲者は密接にかかわる間柄ですからくれぐれも仲良くお願いします。
(さやか)『Lassy』に初の男性専属モデルを置くことになりました発掘から始めてトップモデルに育て上げるまでが最終目標。
(さやか)これってコがいたら随時オーディションするから連れて来て以上!
(一同)はい!
(望)森尾!はい。
今週中にモデル候補を探して来て。
はい。
あとマンネリ化してる着回し企画目新しいの10案考えて。
はい…。
白い服企画の原稿と色校チェックショップリスト確認。
あっロワレのレセプション出席の返事出しといて。
あと新製品のリリース発売日順に整理しといて。
取材いってきま〜す!
(一同)はい。
はい…。
はいはい仰せの通りに。
見落とし。
えっ?石見銀山の「石」の字が「岩」になっています。
読みは「いわ」ですが漢字は「石」と書くので間違いやすい固有名詞の一つです。
えっでもこれ小説の一節なんですよね?それが何か?フィクションなら間違っててもいいんじゃないですか?ほらあのさっきの品のない編集者もそんなようなこと言ってたし。
貝塚さんの発言はうのみにしないでください。
本来ゲラを校閲に回す時や校閲の結果を作家に戻す時は編集者が一度目を通すことになっていますが彼の場合ノーチェックなので。
何それ。
だったらあのタコにちゃんと言えばいいじゃないですか。
話を戻します。
フィクションでも固有名詞を使っている場合は正確な表記が求められます。
ただしあえて架空の表現にしていることもあるのであえてのことか単純ミスかを疑問出ししてください。
面倒くさ…。
この程度のことを面倒がっていてはこの仕事は勤まりません。
(セシル)森尾さ〜ん!たまには行きましょうよ校了明けでしょ?でもなぁ…。
森尾?あっ森尾も受かったんだ〜!アハハハってことは先輩も受かったんですか?受かった受かったまぁ校閲部だけどね。
校閲?えっ森尾は?配属先どこ?あぁ…。
ん?つうかさ何で森尾が『Lassy』で編集者やってるわけ?またそこ戻ります?バルレッタなんて着ちゃってさ!編集者ぶってるわけ?しょうがないんですよ。
毎朝副編のファッションチェックがあるから。
誰がピーコだよ。
いや言ってねえし。
フフフ。
ハァ…。
高校時代はダサダサのガリ勉だったくせにさ。
えっそうなんですか?そもそもこんなだったからね。
それがまさかこんな痩せてこんな服着て私が憧れてる『Lassy』編集部にいるとはね!またか…。
(セシル)ちょっと何見てるんですか?仕事だよ仕事。
ねぇてかさ私が景凡社憧れてたの知ってたよね?知っててあえて受けたんだよね?あぁまぁ何か成り行きで。
えっ成り行き?成り行きで編集者とかケンカ売ってんの?私がどんな思いでここまでやって来たと思ってんのよ!オシャレしたくても洋服っつったら商店街で買うか自分で作るしかなかった田舎の女子高生が唯一夢見れたのがこのファッション誌なんだよ!?着飾ってほほ笑むモデルを脳内で自分に置き換えてオシャレで華やかで洗練されたこの世界にどっぷりつかってるこの時間が至福の時だったんだよ!その至福の時を妄想ではなく現実のものにするために諦めないで試験受け続けてよ〜うやく景凡社に入れたんだよ!成り行きで編集者になっちゃってるあんたとは覚悟も情熱も全然違うんだよ!なのに…なのに…何で校閲なの〜!うちに校閲部があるって今日イチのびっくりでしたよ。
森尾さん。
えっ?何かまずいこと言った?いやホントひどいとこだったよ。
新しい社員入ったっつっても誰も興味示さないしね。
大体採用されたの名前のせいだから。
名前?河野悦子略して「コーエツ」ふざけてる。
えっウケる!ハハっ!あっ校閲とホントだ〜。
あんなとこに何年もいてたまるか。
意地でも半年…。
いや3か月以内に抜け出してやる。
そんでもって絶対に『Lassy』の編集者になってやる!森尾!!はい!見てろよ…見てろよ!森尾!見てろよ!校閲地味〜ズ!だっ!
(セシル)ん?ウソ?寝ちゃった?あ〜。
(セシル)えっ?変わんないな〜昔っからこう。
極限までしゃべって突然落ちるの。
へぇ〜かわいい小っちゃい子みたいフフ。
(セシル)すっご〜い!ホントに好きなんですねオシャレ。
(りおん)景凡社校閲部の藤岩です。
ええ何度もお電話して恐縮ですがまだでしょうか?でしたらいつになったら頂けるんですか?
(正宗)遅くなりました。
(りおん)遅い!何時間待ったと思ってるんです?ホント申し訳ないです機械トラブルがあって。
言い訳はいいから下さい。
はい。
すみませんお待たせしました。
あぁいえ何かあったんですか?校閲にしては忙しそうですね。
いやいろいろと予定外のことが重なりましてね急ぎですか?いやこれは急ぎではないんですけどもあの本郷先生の新作あれ担当誰になりました?あっちは最速でお願いしたいんですけど。
先ほど読み終えたところです。
河野さんにお願いしようと思うんですが。
(貝塚)河野?いや茸原さん冗談やめてくださいよ。
ついこの間入ったばっかりの新人じゃないですか。
確かに少し早いですね。
でも河野さん頑張ってますし校閲に慣れるには実践が一番ですから。
いやそんなの社内報とか自社パンフでやってくださいよ。
何で本郷先生の新作新人の練習台にしなきゃならないんですか?えっ本郷先生ってあの本郷大作!?エロミスの本郷大作!?だったら何だよ。
えっやらせてください!何言ってんだ?お前!ちょっと!校閲に不備があって作家から怒られんのは俺なんだぞ。
それはあんたが校閲の結果を作家に丸投げしてるからでしょ!
(貝塚)うるさいな!ちょっと…!編集者の仕事は作家に売れる本を書かせることで誤字脱字のチェックじゃないんだ。
あっ!それにな本郷先生はコンスタントに年間100万部を売り上げる人気作家なんだぞ。
うちの小説の売り上げの半分を稼いでくださってる大大作家先生なんだ。
そんな先生の校閲を何でお前なんかに任せるんだよ。
だったらなおさらやらせてほしいの!ねぇちゃんとやるから絶対完璧にやってみせるから!ゲラは大切に扱いましょう。
それも校閲の基本です。
はい…。
貝塚君何とか河野さんにやらせてもらえませんか?私も重ね読みしますし何かあったら私が責任を取りますから。
お願いしますよ。
ありがとうござ…。
チッ。
ありがとうございます!やったやった!やったやった…!このパンケーキおいしそうじゃない?ホントだおいしそう。
あっでもここもおいしそうだよ。
(登代子)すいませんこの人ってどこの学部か分かりますか?
(学生)えっ誰?知らないでもイケメン。
(学生)う〜んちょっと分かんないですね。
(2人)すいません分からないです。
あぁそっかありがとうはぁ…。
この学校のコじゃないのかな。
あの〜。
(折原幸人)はい。
突然すいません。
ちょっとサングラス外してもらっていいですか?えっ?お願いします。
あっいた。
何が?
(登代子)いや〜私こういう者なんですよ。
んっんっおし。
今度うちの雑誌でね男性の専属モデルを募集することになってモデルになれそうな方探してるんです。
これあなたですよね?あ〜学園祭の時の。
名前聞いてもいい?折原幸人です。
(登代子)何年生?4年です。
(登代子)あ〜…。
じゃあもう就職先決まってる?いやまぁ就職はしないんですけど他にやりたいことがあって。
やりたいことって?書くほうをちょっと。
作家志望ね。
モデルの仕事には全く興味ない…。
ないですね。
ですよねハァ…。
じゃあまぁもし何か気が変わるようなことがあったらそこに連絡してください。
突然すいませんでした失礼します。
どうも。
河野さん。
まだいたんですか。
校閲のルールがまだ頭に入ってないし漢字も知らないんで人一倍時間がかかっています。
仕事のペースは人それぞれですから気にしなくていいですよ。
でも疲れるとミスしますから。
頑張り過ぎは逆効果です。
一日も早く認めてもらいたいんです。
大作家先生の校閲完璧にやったら絶対認めてもらえてファッション誌の編集部に異動できますよね!?未来への扉はもう開きかけていますよ!パカっパカっ!シャ〜!たぁ〜!ところで部長は?酒臭い息して何しに来たんですか?あっそうそう忘れ物を取りに来ました。
それじゃああんまり根詰めないように。
河野さん。
校閲のルールはあくまでルールですから。
あまりチマチマせずあなたなりの校閲を思い切りやってください。
はい。
それじゃあお先に。
(しゃっくり)お疲れさまでした。
(しゃっくり)あれ?忘れ物取りに来たって…。
おいコーエツはいるか?お前だよコーエツ河野悦子!はい?何なんだ?これは。
私が初めて校閲した記念すべきゲラじゃない。
誤字脱字完璧だったでしょ?誤字脱字なんかどうだっていい。
誰がこんな余計な指摘出しをしろっつった?「女子高生の口調が古くさくてありえない」だと?お前大御所作家ナメてんのか?いやいやだって今時「チョベリグ」とか「チョベリバ」とか言う女子高生がどこにいんのよ。
あのな明記はしてないが本郷先生の小説の時代設定は常に昭和なんだよ。
「チョベリバ」「チョベリグ」がはやったのは1990年代後半で昭和ではありません。
えっそうなの?昭和だろうが平成だろうが死語なのは間違いないから。
担当編集者なら教えてあげなよ恥かくのはあんたじゃなくてあんたが大事にしてる作家先生なんだから。
茸原さん頼むよちゃんと確認するっつったのに。
まぁいいとにかくお前一緒に来い。
はっ?覚悟しろよ。
本郷先生お待たせしました。
(本郷)お〜来たか。
(店員)いらっしゃいませ。
彼女が校閲を担当した河野です。
はじめまして河野悦子です。
これはまた随分とかわいらしいお嬢さんじゃないか。
えっ?あっやだ先生ったら正直者。
いや先生見た目にだまされないでください。
信じられないぐらい下品で口の悪い女なんです。
まぁ座んなさいよ。
失礼します。
失礼します。
あぁ君そっちね。
えっあっ…はい。
ところでお嬢さん何飲むかな?シャンパンでいいかな?いや今日はお叱りを受けに来ただけですので。
お叱り?君何かしたの?いえいえ私ではなく。
今すぐ校閲をした人間連れて来いっておっしゃいましたよね?言ったよだってあんなに面白い校閲初めて見たもんフフフ…。
えっ?先生ありがとうございます。
あっ先生じゃあ私シャンパンいただいてもよろしいですか?いいともあぁ君。
添付してくれた女子高生のツイッターのやりとりも面白く読んだよ。
「超おいしい」なんてもう言わないんだね。
もうあんまり言いませんね今は「おにうま」とか「やばうま」とかあと「地味にうまい」とか。
地味に?はい。
どういう意味?「すごい」とか「とても」ってほどじゃないんですけども肯定的な意味で「思ってたより」とか「後からじわじわ来る」とかそんなニュアンスを含んでるようです。
あぁ「地味に」ねぇハハハ…。
それにしても新作もうあれ素晴らしかったです。
もう先生お得意のミステリーエロティシズムがもう見事に融合した世界観。
であの今回は犯人を追うくだりでノスタルジックな気持ちにさせられてもうじ〜んとしましたね。
あれですか?先生の生まれ故郷である立川周辺が舞台になってるからですかね?関係ない。
あぁ関係ない。
あっあとあの2人が逃避行する飛行機のシーンも秀逸でした。
あの特に2人がねトイレで愛し合うシーンとか…。
あ〜でも飛行機のトイレってめちゃ狭だからホントにあんな格好できるのか疑問で付箋付けちゃいましたけど。
あぁ見たよ一緒に事実確認してみるかい?あぁ結構です。
先生。
まったく冗談が通じないなぁ君は。
ホントじゃあ先生いただきます。
どうぞ。
ん〜!おいしい!何これ!最高!もう好きなだけ飲みなさい。
はい。
遠慮しろよ。
(本郷)肉も食べる?ミディアムレアでお願いします。
遠慮しろって。
(本郷)ところでお嬢さんは普段どんな本読むの?本はファッション誌しか見ません。
えっ?でも本郷先生のことは知っています。
『Enough』の去年の5月号載られてましたよね。
「男のダンディズム」って特集で。
あっでもその時先生が締めてらしたネクタイはRAMBLAでタイピンはLecceでしたけどあの組み合わせはちょっとくど過ぎると思いました。
スタイリスト付けてるなら変えたほうがいいと思いますよ。
いただきます。
先生あのこいつの失礼が過ぎるのでそろそろ失礼します。
君ものすごく記憶力がいいんだね。
ファッション誌の載ってることだけですけど。
おい。
お前さてはゆとりだな?ギリゆとりですけど何か?やっぱりな!先生こいつはね土日休んで塾に行くわけでもなく日がな一日自分の好きなことば〜っかりやってたアホ学生の見本ですよ。
私達ゆとりは国政の被害者です。
う〜わ嫌ですね〜。
自分の出来の悪さを国のせいにして被害者面してんですからこれだからゆとりは。
黙れタコ。
タコ?何であんたみたいな薄っぺらい中年に偉そうに説教されなきゃなんないのよ。
てめぇこそ少しは原稿に目通してからこっち持って来いよ詰め込み教育受けてるくせにやること半端過ぎんだよこの無能が。
ハハハハハハハ…!いや楽しい久しぶりに楽しい酒だ。
この間の小説再校も君に頼むよ。
喜んで!先生!
(本郷)ほらシャンパン飲んで?はいいただきます。
ん〜。
(店員)失礼します。
♪〜ウンタッタウンタッタダガダガダハハ…。
♪〜ダカダガダガダガダ出たエデターズ。
う〜ん。
うん。
おぉ。
なぜ再校まで河野さんが担当しているのですか?本郷先生が河野さんを指名したらしいんですよ。
ですが初校と再校を別の人間が担当するのは見落としを防ぐためです。
それが校閲の基本ではないですか。
もちろん分かってます。
でも本人もあの通りやる気になってますし。
今回は例外ってことで大目に見てもらえませんか。
ハァ…。
直ってない何で?えっ?どうかした?いやこの小説に出て来る地名や名称全部実際の名前なのに1つだけ違うのがあってさ。
実際に立川にあるのは「立日橋」なのに「立田橋」になってんの。
ご丁寧にルビまで振ってんだけど違ってんだよね。
初校で指摘したのにママになって戻って来てる。
(貝塚)だからそもそもがフィクションなんだし先生が「ママでいい」っておっしゃってんだったらそれでいいんだよ。
本郷先生に何でか聞いてみてよ。
そんな必要はない。
忙しい切るぞ。
ちょ…ちょっと待っ…。
(通話が切れた音)納得いかない。
だって変じゃない?何でこの橋だけ架空の名前なの?一部だけ架空の名前だったら読者が混乱しますよね藤岩さん。
作家が「ママでいい」と指定しているならそのままでいいのです。
いやよくないでしょ。
だって人気作家本郷大作の大ベストセラーシリーズだよ?もしここに引っ掛かった読者が続出してネットで炎上騒ぎにでもなったら?しかもそれが作家のミスじゃなく校閲のミスってことになったら?私の開きかけてた未来への扉が閉ざされるじゃん!!ちょっといってきます。
はいいってらっしゃい。
愛の印…。
あっハートマーク!愛ね。
武蔵野の風景OK!
(女の子)あった〜!
(女の子)あった〜!コアラもいるあれ何乗ってんだろう。
あったマンホール。
ん?「うすい」…うすいって何だ?ライオンもいる。
どこ?ほら。
あっあっあっあ〜!!やっぱり立田橋じゃない立日橋だ!すいませんちょっとお伺いしたいんですけど。
あの橋って結構昔から立日橋って名前でした?そうだよ25年…いや〜もっと前かな。
あのモノレール造るためにできてその時から立日橋だよ。
そうですか。
(男性)うん。
あぁ…キレイ。
あ〜…ハァ…。
はぁ…。
本郷先生?
(店員)いらっしゃいませ。
すいませんすいません。
あのこの写真の方って作家の本郷大作先生ですよね?参ったな〜。
(登代子)眉毛。
ん〜。
(望)森尾。
はい。
モデルの候補見つかった?
(登代子)探してます今。
何グダグダしてんのよ。
みんな2〜3人見つけて来てるよ。
そんなこと言われても…。
(振動音)はい森尾です。
あっもしもし折原です。
あのこの前大学で声掛けてもらった。
あ〜!
(百合)ウソ本郷大作?えっ!?校閲はどこだ?校閲部はどこにある?あぁはいご案内して。
あっはいこちらへどうぞ。
こちらです。
本郷先生!校閲部なんかに何の用でしょうか?本郷先生。
茸原お前こんな所で何やってる?ご無沙汰しております。
10年前からこちらで部長職に就いております。
部下の教育がなってないんじゃないのか?うちの人間が何かご迷惑を?ん?あっ本郷先生?えっ何で?お前また何かやったのか?えっ何?立川へ行ったそうだな。
あっはい!何しに行ったんだ?どうしても知りたかったんですよ。
何で立日橋だけ架空の名前なのか。
ホントは本郷先生に直接聞きたかったんですけどこの人が全く取り次いでくれなかったので。
だから何か手掛かりないのかなと思って立川まで行きましたそしたら立日橋の近くの写真館に本郷先生とご家族の写真が飾られてあって奥様に聞けば何か分かるかなと思って。
それで写真館のご主人に奥様に取り次いでくれませんかってお願いしたんですけど断られてしまって。
バカ野郎!先生と奥様は20年前に離婚されてるんだよ。
えっいや…。
すいません私知らなくて…。
もういい。
先生校閲が余計なことをして本当に申し訳ありませんでした。
もう二度とこいつには担当させませんので。
大丈夫だもう二度と景凡社には書かない。
えっ…。
君のしたことは校閲ではない。
他人のプライバシーを踏みにじる行為だ。
失礼する。
本郷先生。
(貝塚)お待ちください!あっ。
先生は?ごめんなさい。
先生離婚してたなんて知らなくて。
先生の別れた奥さんはな無名時代から苦楽を共にした人だったんだ。
そのかいもあって先生は文芸新人賞を取った。
でさぁいよいよこれからって時に奥さんは子供を連れて家を出て行ったんだ。
えっ。
奥さんには男がいたっていうのがもっぱらのうわさだ。
先生はショックを受けて本が書けなくなった。
けどそんな先生に寄り添って文壇の世界に引き戻したのが当時の担当編集者だった茸原さんだ。
以来先生の前では家族の話はタブーになった。
(貝塚)この20年担当の編集者は皆そのことに触れないよう気を付けて来た。
お前はその苦労を一瞬にして踏みにじったんだよ。
どうしよう…。
今更どうしようもねえよ。
俺もお前もクビだ。
帰って来た!普通にしろよ普通に普通にしろよ。
ただいま。
(尾田)おかえりなさいませ。
おかえりなさい。
えっちゃん。
あのこれ。
えっ?みんなからの就職祝い開けてみて。
(尾田)欲しがってただろ?エデターズバッグ。
雑誌なんかに載ってて高級品かなと思ったんだけど中村んとこの店で安く売っちゃってたからさ。
気に入った?うん。
大将みんなありがとう。
(尾田)お〜ハハハ…!おう!いいってことよ!就職おめでとう!まだファッションエデターじゃねえけどえっちゃんなら必ずなれるって俺達信じて応援してっから。
頑張って!頑張って!えっちゃん頑張れ!
(西田)頑張れ!
(東山)頑張って!ありがとう。
(尾田)うんうん…!うん!
(振動音)はい。
河野です。
どちらの河野さん?校閲部の河野悦子です。
(貝塚)分かってるよコーエツって言えよ紛らわしい。
辞めたくない。
はっ?やっと憧れの景凡社に入れたの。
高校の卒業アルバムに「景凡社に就職する」って書いてから10年かかった。
でもやりたいことはファッション誌の編集で校閲じゃない!だから今辞めたら手に入るかもしれない夢を諦めることになるの。
そんなの絶対嫌なの!知らねえよ。
クビになる原因つくったのお前だろ。
本郷先生に会わせて。
はぁ?謝りたいから会わせてお願い。
お願いします。
(貝塚の声)先生と連絡が取れた。
例の橋にいらっしゃるそうだ早く行け。
ハァハァ…。
先生。
本郷先生あのこのたびは誠に申し訳ありませんでした。
別れた妻に会って来たよ。
えっ。
我々には息子が1人いてね。
最後に息子に会ったのも20年前なんだがまだ舌っ足らずだった息子が「たった橋たった橋」って散歩をねだるのがかわいくてしょうがなかった。
だから立日橋を「立田橋」と。
息子だけに送ったメッセージのつもりだったが校閲をナメてたな。
余計なことして誠に申し訳ありませんでした。
あの…もう二度と先生の担当はいたしませんのでどうか今後とも景凡社で書いていただけませんでしょうか。
お願いいたします!息子のことが気掛かりでこの20年間ずっときっかけを探してた。
だが逃げた妻にこっちから連絡するのも癪でね。
君には感謝しないといかんなぁ。
先生…。
河野悦子略して「コーエツ」か。
天職かもしらんなぁハハハ…。
えっ…。
(本郷)ハハハ…。
えっいや…そ…それは違います先生。
先生あの…天職は他にありまして。
あの…それを話すとちょっと長くなるのでまた後日…。
以上です。
(一同)お疲れさまでした。
本郷先生の新作完成しました。
出来ましたね〜。
どうぞ。
でこれは本郷先生からお前にだ。
私に?
(貝塚)うん。
まずは…。
あっ!「立日橋」に直っている!そして…。
あっ!女子高生の言葉遣いも直っている!ん?どこ?ほら!「チョベリグ」が「地味にうまい!」になってる。
あり得ない。
何だ?これ。
すっかり本郷先生に気に入られたようですね。
もう…首がつながってよかったです。
誰がクビですって?えっだって…。
えっ?ひょっとして本郷先生が言ってた「うちじゃもう書かない」と言ったのを気にしてたとか?いやそりゃ気にしますよ。
100万部売り上げる大作家先生ですよ!そりゃまずいでしょ?あれはね今に始まったことじゃないんですよ。
いわば先生の常とう句で。
私も担当だった頃よく言われました。
貝塚君も相当言われてんじゃないですか?ねぇ貝塚君。
ええもう耳にタコです。
こらぁ!タコてめぇ!お前から電話をもらった時点でもうすでにとっくに解決してたんだよ。
じゃなきゃお前なんかを先生の所に行かせるわけないだろうが。
だったら最初からそう言ってよ!いわゆる洗礼ってやつだありがたく思えよ新人。
思えるか!タコ!ハハハ!
(セシル)どこ行きますか?ん〜。
お金ないから下のおでん屋でいい?とかいってそのバッグ何げに新しくないですか?もらいもんだよ〜。
でも待ってよく見たらそれ…。
いいの!これは特別気に入ってるの。
あっ!あっ!痛った…。
すいません大丈夫ですか?ごめんなさい。
先輩!大丈夫ですか?あっ大丈夫…。
すいませんでしたホントごめんなさい。
先輩?超絶イケメンだったね。
えっ?そうですか?どストライク。
(セシル)ん〜!おいしい!ホントこれおいしいです!お口に合って何よりですハハハ…。
(セシル)食べてますか?コーエツ先輩。
名前だけでも聞いとくんだった〜。
あのタイミングで名前なんか聞いたら完全に危ない人ですよ。
危ない女だって思われたっていい。
あんなイケメン一生お目にかかれないかもしれないよ?金がいるんですモデルって金になります?まぁ人気出ればそれなりには。
じゃあやります!もしオーディションに受かったとしてもギャラ支払われるまで何か月かかかるよ。
ですよね〜。
(登代子)具体的にいくら必要なの?もともと2年後に取り壊すからってことで安く貸してもらってたんですけど完璧に忘れてて。
(登代子)これ今月中に明け渡せって書いてあるけど。
そうなんですよね俺バイトクビになったばっかだしな。
実家にも頼れないし。
いや今追い出されるとマジヤバいんだよな。
適当だな。
『Lassy』。
ねぇ取りあえずこれ着てみてくんない?
(尾田の声)そんなにイケメンだったのか?超絶!あんなイケメン見たことない!そうですか?コーエツ先輩とは男の趣味かぶらなさそう。
あっでもあのスポーツセンターって区民と区で働いてる人しか利用できないからきっとまた会えますよ。
そうかな?会えるかな?もうそんなことよりおでん食べましょうよ!コーエツ先輩。
セシルそれわざと言ってるでしょ。
フフフはいあ〜ん。
あ〜。
う〜んうまい。
すいませんネクタイの締め方が分かんないんすけど。
ん?あのネクタイ。
あっうん。
家来る?えっ?アパート出なきゃならないんでしょ。
ギャラが入るまで家で間借りさせてあげるよ。
ありがとわ〜2個も!いただきます。
うまっ。
2016/10/05(水) 22:00〜23:10
読売テレビ1
[新]地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子 第1話【石原さとみ・菅田将暉】[字][デ]

夢のファッション誌編集者を目指す河野悦子(石原さとみ)が配属されたのは、なぜか超地味な「校閲部」。希望の部署じゃなくても、校閲の仕事を超えて大暴れ!

詳細情報
番組内容
オシャレ大好き河野悦子(石原さとみ)はファッション誌の編集者を夢見て出版社に入社。しかし配属されたのは「校閲部」。原稿の誤字脱字や内容に間違いがないかを確認する超地味な部署だった…。それでも、ポジティブな悦子は一生懸命!破天荒な校閲で大御所作家に呼び出された一方、偶然出会った大学生の作家・折原幸人(菅田将暉)に一目惚れ!?
ド派手なファッションの校閲ガール・河野悦子が仕事に恋に大暴れ!
出演者
石原さとみ
菅田将暉
本田翼
和田正人
江口のりこ
田口浩正
足立梨花
伊勢佳世
曽田茉莉江
松川尚瑠輝
杉野遥亮
ミスターちん
長江英和
店長松本
麻生かほ里
高橋修
鹿賀丈史(特別出演)
芳本美代子
青木崇高
岸谷五朗
原作・脚本
【原作】
「校閲ガール」シリーズ 宮木あや子(KADOKAWA・角川文庫刊)
【脚本】
中谷まゆみ
監督・演出
【演出】
佐藤東弥
音楽
大間々昂
【主題歌】
「Heaven’s Door〜陽のあたる場所〜」栞菜智世
【オープニングテーマ】
「12月の雨」chay
制作
【チーフプロデューサー】
西憲彦
【プロデューサー】
小田玲奈
森雅弘
岡田和則(光和インターナショナル)
【企画協力】
鈴木光(光和インターナショナル)

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
ステレオ
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