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マスターカードによる「世界渡航先ランキング」調査結果やいかに?

我が国でも、少し前に「爆買い」なる流行語があったりしましたが、最近ではいわゆるインバウンド消費もピークを越えた感があります。ただし、世界的にはまだまだ旅行や観光への需要は根強く、クレジットカード大手のマスターカードから「世界渡航先ランキング」Global Destination Cities Index 2016 と題するリポートが9月22日に公表されています。もちろん、pdfの全文リポートもアップされています。諸般の事情により、リポートから図表を引用しつつ簡単に取り上げておきたいと思います。

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まず、上の画像はリポートから p.5 Chart 1. World GDP Growth versus the Growth of International Visitor Arrivals and Spend by the 132 Destinations を引用しています。いずれも、リーマン・ショック直後の2009年を100とする指数に標準化されていますが、水色の折れ線グラフが国際通貨基金(IMF)による世界のGDP総額、赤が世界132都市における泊りがけの到着数、オレンジがその消費額、すなわち、買い物や飲食や宿泊などの支出合計となっています。

ですから、日本でいうところのインバウンド消費、ビジネスないし観光客の消費額の伸びはGDPの伸びを上回り、弾性値は1を超えているということになり、リポートでは訪問客数の伸びはGDPの伸びの2.1倍であり、消費額は1.4倍であると結論しています。一般的には、世界全体が豊かになっていく過程で、衣食住の生活必需品への消費がかなり満たされ、非必需品というか、選択的消費への支出がより伸びを高める段階に世界経済全体が達した可能性があると私は受け止めています。

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次に、上のテーブルはリポートから p.6 Chart 2. Global Top 20 Destination Cities by International Overnight Visitors (2016) を引用しています。トップのバンコクから10位のソウルまで、東アジアないし東南アジアの都市がトップテンの半分を占め、東京も9位にランクされています。

また、テーブルの引用はしませんが、p.8 Chart 4. Top 20 Fastest-Growing Destination Cities with at Least One Million Overnight Visitors in 2016 (2009-2016 CAGR) では、大阪が伸び率+24.15%増を示してトップを占め、2位の+20.14%増の成都以下を引き離しています。私はいわゆる「観光立国」というのは、にわかには信じがたい印象を持っており、また、我が国のインバウンド消費も現状では中国経済の減速により、ピークを越えた、ないし、やや停滞している印象ですが、まだ伸びる余地は残されているんではないかという気がしないでもありません。

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