8月の給与総額 前年下回る 実質賃金は7か月連続増

8月の給与総額 前年下回る 実質賃金は7か月連続増
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ことし8月の給与総額は平均で27万円余りで、前の年の同じ月を0.1%下回りました。ただ物価がマイナスになったため、実質賃金は7か月連続で増加しました。
厚生労働省が全国のおよそ3万3000の事業所を対象に行った調査の速報値によりますと、基本給やボーナス、残業代などを合わせた、ことし8月の給与総額は、働く人1人当たりの平均で27万1676円でした。これは前の年の同じ月を0.1%下回り、3か月ぶりに減少しました。ただ、物価が下落したため、物価の変動分を反映した実質賃金は0.5%のプラスとなり、7か月連続で増加しました。

厚生労働省は「一部の事業所で8月に支給したボーナスが前の年より少なかったため、名目賃金は下回ったが、基本給は増加傾向にあり、引き続き今後の動向を注視していく」としています。