国連の次期事務総長となるポルトガル元首相のアントニオ・グテーレス前国連難民高等弁務官(67)は6日、「世界中の紛争やテロ、権利侵害、貧困、不正で苦しむ最も弱い立場の人たちのために働く」と語り、長期化するシリア内戦や、第2次世界大戦後で最悪の水準となっている難民問題などに取り組む強い意欲を示した。AFP通信などが伝えた。
国連安保理が同日、全会一致でグテーレス氏を国連総会で選出するよう勧告する決議を採択したことを受けて、リスボンのポルトガル外務省で初めて公式に発言した。
シリア問題などで対立する安保理が今回は一致して自身を推したことに感謝を示し、「私たちの時代が抱える問題に安保理が一体となって迅速に決定する象徴となって欲しい」と述べた。
グテーレス氏は13日にも、総会で事務総長に選出される見通し。任期は来年1月1日からの5年間となる。(ニューヨーク=杉崎慎弥)
トップニュース
新着ニュース
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞国際報道部