昭和45年に大阪で開かれた日本万国博覧会(万博)のシンボル「太陽の塔」(大阪府吹田市)の内部が6日、今月末から耐震化工事に入るのを前に報道陣に公開された。安全面を理由に原則非公開が続いており公開は約10年ぶり。「生命の樹(き)」などのオブジェに照明が当てられると、万博当時の様子を思い起こさせる幻想的な風景が浮かび上がった。
この日は最上階に当たる7層目までを公開。万博当時に流れていた「生命の賛歌」が響く中、生命の樹の枝に乗った生物群のオブジェをはじめ、塔内全体が明るく照らされた。
府は平成30(2018)年度末から内部を一般公開する方針で、安全性を確保するために今月末から耐震化工事に入る。「当時の状況を見られる最後の機会」として、一般向けの内覧会を今月下旬に企画したところ、国内外から申し込みが殺到した。
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