北朝鮮 核実験後のデータ収集か 米研究グループ

北朝鮮 核実験後のデータ収集か 米研究グループ
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北朝鮮の核実験場での動きについて、アメリカの研究グループは、衛星写真を分析した結果、先月の5回目の核実験に使われたと見られる坑道を含む3つの坑道の周辺で人影や車両が確認できるとして、実験後のデータの収集など何らかの作業を続けている可能性があるとする見方を明らかにしました。
北朝鮮の動向を調査しているアメリカのジョンズ・ホプキンス大学の研究グループは6日、北朝鮮北東部のハムギョン(咸鏡)北道プンゲリ(豊渓里)にある核実験場を今月1日に撮影した衛星写真の分析結果を公表しました。

それによりますと、先月9日の5回目の核実験に使われたと見られる北側の坑道では、駐車場に大きな幕が張られ、建物の周辺に箱状のものが置かれているほか、大型の車両も写っているとして、核実験後のデータの収集を含む何らかの作業を続けている可能性があるということです。

また、西側の坑道で、鉱山用のトロッコやわだちが見えるものの、掘削を再開した兆候はないとする一方、南側の坑道では、入り口付近に複数の人影や小型の車両が確認できることから、保守点検などが行われている可能性があると指摘しています。この南側の坑道について、研究グループは、掘削作業が止まった2012年以降、核実験ができる状態になっているおそれがあるとしていますが、今回の動きが新たな核実験に向けたものかどうかはわからないと説明しています。