なんだかんだせわしない日々。普段は降りることのない駅で降りて、レトロな風情の喫茶店に入り、珈琲の匂いの中で文具探しまでできたら、まったり幸せな気分になれそうじゃないですか?うん、間違いなくなれる。
神奈川は市が尾駅のお店「市が尾文具&珈琲」さんは、そんな幸せ気分が味わえるお店だと思うんです。駅近の建物の2階。ぱっと見、古き良き喫茶店感。
初回訪問時、一瞬入るのに躊躇ったんですが、中のお店の方と目があってそのまま入店。常連というほど頻繁ではないけれど、何度か通って慣れて、今では気負わず入ることができます。
文具・雑貨の購入とコーヒーショップの合体という珍しい組み合わせのお店。赤のチェック柄のテープルクロスも、こじんまりしたカウンターも、なんだかとってもノスタルジーな感じ。時間帯によってはお酒も飲めます。
ここで頼むのはいつも珈琲(ストロングブレンド)とケーキのセット。お行儀悪いんですが、ケーキをひとかけら口に含んで、熱めの珈琲で口の中のケーキを溶かすようにするのがとても好き。酸味と甘さが絶妙になるんですよ。とにかくもう癒される。幸せの味。
珈琲が準備されるまでの間、文具棚を見て回ることができて、これがなんかとても素敵な時間。ぎゅっとときめきが詰まった文具棚...!文具と珈琲の雑誌も置かれていて、自由に読むことができます。
置かれている文具は、この規模のお店にしてはびっくりするほどバラエティに富んでます。こだわり感じる。あるとき、珈琲を飲みながら文具が並ぶ棚を眺めていたら、お店の人があーでもないこーでもないと文具のディスプレイの相談を始めて、その感じも好き。文具愛感じる。
この間ここで、ずっと欲しいと思いつつ、見かけなかったカミテリアの紙製ジョッター「memottala(メモッタラ)」を購入しました。
ジョッターは英語で「jotter(メモする人/メモ帳)」という意味。メモをとるために特化した文具で、欧米では古くから使われてます。クラシカルでおしゃれな革製品のものも多かったりします(当然お高め)。
メモを挟む溝と用紙を数枚ストック出来るポケットというシンプルな作り。
薄いので、カバンに放り込んでおくと使い勝手が良いんです。出してすぐ書けるので。表紙がハードで安定しているので、立ったままその場でチャチャチャッと書き物するのに重宝します。「あったら便利かもー?」と購入したら、存外ヘビロテしてる。メモはインデックス付きで、整理に便利です。
難点は、予備のメモを挟むポケットスペースが小さいことかな。5枚も入れるときつくなる。メモッタラは、ポケットの収納力を高めた「メモッタラプラス」も販売してるんですが、その分携帯性を犠牲にするしな。悩む。
可愛い輸入物の靴下も置いてあったりして、文具棚を見て珍しい文具をチェックし、面白そうな珈琲雑誌を手に取ったあたりで珈琲とケーキが運ばれてきて、静かな店内で美味しい珈琲とケーキを楽しむ、贅沢な時間が過ごせます。素敵時間。