天皇陛下がタヌキの研究論文を発表される
更新 sty1610060025宮内庁は6日、天皇陛下が5年間にわたり、皇居に生息するタヌキのふんを採取、生態を調査された共著の論文が専門誌に掲載されたと発表した。タヌキに関する論文のご執筆は2回目。
宮内庁によると、皇居には十数匹のタヌキが生息するとされる。陛下は2009年1月から13年12月まで、毎週日曜午後に皇居内の御所近くにある「溜糞場」というタヌキが排便する場所でふんを採取、中の植物の種子を顕微鏡で観察された。
論文は「皇居におけるタヌキの果実採食の長期変動」と題し、国立科学博物館の研究報告に掲載。ふんに残る種子から、主要な餌としてムクノキなど8種類の植物が季節ごとに食べられていることが分かり、「皇居には、複数のタヌキが生活を維持できる餌資源が長期にわたり安定的に供給されているものと考えられる」としている。
08年にも皇居のタヌキに関する陛下の共著論文が同博物館の研究報告に掲載された。