古本屋通信 No 2146 9月12日
国籍と帰化
タイトルは蓮舫からみで思い付いたが、今問題になっている蓮舫問題にはまったく興味がない。蓮舫でも前原でもいっしょだし、本人が法的に日本人だと言っている。民進党の党首になって、総理大臣になっても違法性はない。
私がここで書くのは別次元の事である。そうではあるが、せっかく蓮舫の名前が出たので刺身のつまみに使わして貰う。さっきネットで以下の文言を見つけた。旧聞だがブル新が蓮舫に悪意を持って引いたのであろう。
「日本」を強調したのは、問題発覚後、かつて受けたインタビュー記事に、「自分の国籍は台湾なんです」(CREA、1997年2月号)、「自分の中のアイデンティティーは『日本』とは違うと感じる」(朝日新聞、1992年6月25日夕刊)、「私は帰化しているので国籍は日本人だが、アイデンティティーは『台湾人』だ」(週刊ポスト、2000年10月27日号)といった発言が掲載されていたことが、明らかになったからか。
蓮舫は正しい事を言っているではないか。私は感動した。撤回することはないが、まあ撤回するだろう。だから救いのない民進党の代表選挙なのだ。
私は民進党の代表選挙に関心がない。そこでこの問題を共産党に引き寄せて書きたい。目下の問題と離れる。興味のない方はさようなら。
もうひとつ断っておく。「国籍と帰化」だが、いかにもトロツキストが因縁を付けてきそうだ。一国革命と世界革命の問題に関わってくるからだ。しかし今回はそれもご容赦願う。それは別の機会したい。
日本共産党には戦後間もない1946~1950年、在日朝鮮人国籍の党員が多くいた。しかし共和国本国の方針により党籍を離れた。以後、日本共産党の規約には、党員資格として日本国籍を有することが上げられている。これはまったく正しい。ここでは触れないが民進党などが間違っている。それは措いて帰化した外国人は日本共産党の党員になれるか。なれるだろう。色々なケースがあろうが、蓮舫のような場合に党員資格がないとすることはできないだろう。しかし私は無条件に同意することはできない。
在日外国人が、或いは海外の外国人が日本に帰化して日本人になるという場合、生活上その他の理由から、帰化したほうが合理的だからするのだ。然し、ここで蓮舫の発言に注目したい。帰化は日本人に成り切ることではない。ネイティブの母国の民族的誇りを放棄することを意味しない。
結論を書きたい。日本共産党においては、選挙に出る党員から帰化日本人は除外すべきである。国会議員はもちろん地方議員もネイティブに限定すべきである。もう一度、蓮舫の名言を引いておこう。
「自分の中のアイデンティティーは 『日本』 とは違うと感じる」
「私は帰化しているので国籍は日本人だが、アイデンティティーは『台湾人』だ」
補足 現在日本共産党中央委員ならびに都道府県委員の中に何名の帰化党員がいるのか知らない。然し将来の可能性として白人や朝鮮民族の党委員長があるとすれば、共産党では 蓮舫でOKという風には単純にならないのではないか。党がプロレタリア国際主義と愛国主義の統一という場合の愛国主義とは単なる国籍問題ではなく、民族問題と深く関わるからである。ここらになるとレーニンだけでなくスターリンとトロツキーも関係してくるだろう。
- 2016/09/12(月) 06:18:47|
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