新海ウオッチャーが語る「『君の名は。』の超ヒットと匂い立つエモさ」

kubo01

(C)2016「君の名は。」製作委員会

 新海誠監督のアニメ映画『君の名は。』が興収120億円を突破し、社会現象とも言える大ヒットを記録している。

 これまでの興収一桁前半億円規模の新海誠作品を鑑賞してきた筆者にとって、現在のポストジブリ・ポスト宮崎駿とも言われるこのフィーバーぶりはかなりの驚きだった。まわりのアニメファンも予想外と戸惑いを隠せず、「なんかわからんけど俺たちの時代が来たのか?」とかいい出す始末だ。残念ながら、来たのは新海誠の時代だけのようですが。

 新海誠作品といえば、センチなモノローグに主人公の気持ちを反映した微細な背景美術、そして破局するために出会うとでもいえそうな逆転した恋愛への憧れを描いてきたように思う。

 その感傷的な作風は、一部の熱狂的なファンを生みながらも、筆者などは「また新海誠が、切ないことやってるよ……」という自分の青春の黒歴史をあえて見返すようなノスタルジーを含んだイタイ気持ちを味わっていた。

 そんなちょっと恥ずかしいけれど捨てられない学生時代のポエムノートのような新海誠作品だったはずが、『君の名は。』ではモテない男のひとり語りから離れて女子高生からの視点を導入して、身体入れ替わりという大ネタをぶち込んできた。さらに、今まではほとんど見られなかった笑いの要素まで挑戦している!

 なにより驚きなのは、今までは「男はそんなもんばっかり見て……」と冷ややかだったはずの女性も熱狂的に支持しているらしいということ。この受け入れられ方の180度転換の謎を探るべく、何度か『君の名は。』を鑑賞してみた。

(※編集部注:以降、ネタバレする箇所がございますのでご注意ください)

次ページわかりやすい構成と、かえりみられない小道具


【声の出演・スタッフ】
神木隆之介 上白石萌音
成田凌 悠木碧 島崎信長 石川界人 谷花音
長澤まさみ 市原悦子

監督・脚本:新海誠
作画監督:安藤雅司
キャラクターデザイン:田中将賀
音楽:RADWIMPS

全国東宝系にてロードショー中

「ユニクロU」で15万円以上買って、着て、検証した結果を発表!【日本で一番ユニクロUを買った男の本気レビュー】

ユニクロUで総額15万円買って着て検証した結果を発表!
 メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。連載第95回目をよろしくお願いします…

連載

ばくち打ち/森巣博
番外編その3:「負け逃げ」の研究(23)
メンズファッションバイヤーMB
「ユニクロU」で15万円以上買って、着て、検証した結果を発表!【日本で一番ユニクロUを買った男の本気レビュー】
山田ゴメス
最近、激増している「副業・AV女優」の本音に迫る!
オヤ充のススメ/木村和久
日本のエクスクルーシブな社交場を考察してみた
フミ斎藤のプロレス講座/斎藤文彦
月曜TVウォーズ“ロウ”対“ナイトロ”ぼっ発――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第195回(1995年)
英語力ゼロの46歳バツイチおじさんが挑む「世界一周 花嫁探しの旅
「あと一杯だけ奢ってくれ! 飲みたいんだ!!」――46歳のバツイチおじさんはインドで完全になめられた
原田まりる
本名を決して他人に明かさない哲学仲間の信念とは?
大川弘一の「俺から目線」
世の中には情弱語があると思うとわかりやすい――連続投資小説「おかねのかみさま」
プロギャンブラー・のぶき「人生の賭け方」
おっぱいポロリのある地上波番組『ケンコバのバコバコテレビ』に出演して感じたこと
爪切男のタクシー×ハンター
人間と動物の違いって何か分かりますか?
フモフモ編集長の今から始める2020年東京五輪“観戦穴場競技”探訪
東京五輪追加種目の穴場「スケボー」は審判もファンもストリート系――キャップ、日焼け、ヒゲ、短パン率が高い
元SKE48/SDN48・手束真知子の「フリーランスアイドル論」
現役アイドルは「アイドルにガチで恋をしちゃうファン」をどう見てる?
おじさんメモリアル/鈴木涼美
「顔じゃなくて知性で女を選ぶ」男の無知性
僕が旅に出る理由 in India/小橋賢児
北インド秘境で「宇宙に住んでいる」と実感した——小橋賢児・僕が旅に出る理由【最終回】

投稿受付中

バカはサイレンで泣く 投稿受付中
佐藤優の人生相談 投稿受付中