10月06日 18時56分
不適切な運営が続いている三重県伊賀市のウィッツ青山学園高校について、運営会社が学校を譲渡する方向で、3つの学校法人と具体的な交渉を始めたことが分かりました。今後、伊賀市と協議を重ねながら交渉を本格化させる方針です。
伊賀市が国の構造改革特区制度を利用して誘致し、株式会社が運営するウィッツ青山学園高校では、数学の授業をテーマパークで行ったり、教員の数が足りなかったりするなど、不適切な運営実態が明らかになっています。
会社側によりますと、6日、運営会社の浅野泰仁社長が県庁で県と伊賀市の担当者と会い、運営主体の交代を求める市の意向に応じる方針を示した上で、複数の学校法人と具体的な交渉を始めたことを伝えたということです。
関係者によりますと、交渉相手は、関西などにある3つの学校法人で、株式を無償で譲渡する方向で、1か月ほど前から協議しているということです。
さらに、交渉相手の学校法人が、来年度、新入生の入学を要望しているとして、現在停止している生徒の募集を再開することも市に打診したということです。
浅野社長は「伊賀市の意向を真摯に受け止め、12月までに経営母体を変えられるよう協力していきたい」と話しています。
一方、伊賀市は、交渉は市が主導するかたちで進めるべきだという見解を示した上で、「市にも複数の団体から申し出が寄せられているので、どこが一番ふさわしいか検討したい」としています。
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