イスラエル軍 ガザ地区の施設を空爆

イスラエル軍 ガザ地区の施設を空爆
イスラエル軍は5日、パレスチナのガザ地区からのロケット弾攻撃への報復として、ガザ地区を拠点とするイスラム原理主義組織ハマスの訓練施設など数か所に空爆を行い、今後、緊張が高まることが懸念されています。
イスラエル軍によりますと5日、パレスチナ暫定自治区のガザ地区から発射されたロケット弾が、イスラエル南部の町スデロットの住宅街の道路に着弾しました。

これに対してイスラエル軍は、ガザ地区北部にあるハマスの監視塔を戦車で砲撃したほか、東部や南部にあるハマスの訓練施設など数か所を空爆しました。

ガザ地区にあるNHKの事務所では、少なくとも2回、爆発によるとどろき音が聞こえ、黒い煙が立ち上る様子が確認されました。イスラエル側、パレスチナ側の双方にけが人はありませんでした。

空爆のきっかけとなったイスラエルへのロケット弾攻撃については、過激派組織IS=イスラミックステートを支持するガザ地区のグループが発射を認める声明を出しており、今後、緊張が高まることが懸念されています。

一方、イスラエルのメディアによりますと、この空爆作戦に参加した戦闘機1機が、イスラエルの空軍基地に着陸する直前に何らかの理由で炎上し、操縦していた兵士1人が死亡したということです。