人類の絶滅した超未来。
砂漠に囲まれたざわざわ森は、ドーナツ沼のまんなかにある小学校と、そのまわりにわずかに残った水辺の生き物が住む森。ドーナツ沼の湧き水は、川となって森を通り、海に注いでいる。旱魃のときは、砂漠のとちゅうで消えてしまうこともある。
ドーナツ沼は、かつては満月沼と呼ばれたまん丸の沼だったが、昔、人間が粗大ゴミの捨て場にしたため、真ん中にごみの島ができて、ドーナツ状になった。地下室には、未だに粗大ゴミの化石が埋っている。
学校の地下にある古時計は時空とつながることが出来、人間たちのいる時代へタイムスリップしたことがある。その時代は何千年も前だとされるが、すでにヒゲ校長やガメさんは存在していた。
砂漠には、人間の科学の力によってよみがえった恐竜たちが、人間の残した便利な暮らしに依存して暮らす町がある。
砂漠の向こうには、ドンドコ山という火山があり、今もときおり、火を噴く。ドンドコ山には温泉がわき、冬場は、スキー場にもなる。そのふもとにも、村がある。ペンションやレストランもある。