10月06日 12時28分
脳梗塞の後遺症で右半身が不自由になったグラフィックデザイナーの男性が、リハビリを続けながら描いた絵はがきなどの展示会が、6日から名古屋市で始まりました。
名古屋市中区の画廊で始まった展示会では、72歳のグラフィックデザイナー、楚勉さんが描いた絵はがきなど260点余りの作品が展示されています。
楚さんは9年前に脳梗塞で倒れ、右半身が不自由になりましたが、リハビリのために知り合いなどにあてて絵はがきを描くようになりました。
「いちごいちえ」というメッセージが添えられたイチゴの絵はがきは、倒れてから2か月後の入院中に右手の握力が戻っていないなか、初めて描いたものです。
チューリップの花を人の鼻に見立ててピエロのようなおどけた顔を描いた絵はがきは、リハビリを兼ねた散歩の途中で、チューリップを見て絵柄が思い浮かんだということです。
このほか会場には楚さんが手がけた演劇や演奏会のパンフレットのタイトルのデザインも展示されています。
楚さんは「初めの頃は、鉛筆を握れても線がうまく描けなかったり、色を塗れなかったりしましたが、こつこつと努力して、ここまでくることができました」と話していました。
展示会は10月11日まで開かれています。
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