ロマンの木曜日
2016年10月6日
これがサラダチキンの野生の姿だ
サラダチキンというものがコンビニなどで売られている。そのままでも食べられる調理済みの鶏ムネ肉だ。
低カロリーで高タンパクなため、ダイエットに向きなのが注目されているのだが、その注目のされ方は食べ物というよりもはやただの「栄養」である。 高カロリーもいとわない料理にして、その尊厳を取り戻したい。 魂を抜かれたチキンに光をかくいう私もふだんサラダチキンをそのままパクパク食べている。おいしいのだが、どこか「栄養」を摂っている気になってしまう。
加工前の状態の「鶏ムネ肉」として肉売り場に並んでいたら、ソテーやナゲットなど華やかに彩られた料理になるという運命もあったかもしれないだろう。 パッケージに「サラダやおつまみに」と書かれていて、なんというか、肉に本来あった威厳みたいなものは剥奪されている。
やはりきちんと調理してもう一花咲かせたいという思いがある。よくてバンバンジー、なんてはもう飽き飽きだろう。
今回ばかりはダイエットにぴったりと言われがちなサラダチキンも、高カロリーも辞さない覚悟で行ってもらいたい。 ソテーしてみる既に火が通っているサラダチキンだが、まずはソテーにしてみたい。それもバターたっぷりで。
先日、ふだんは油をきっちり絞って食べていたツナ缶を油をたっぷりなまま食べてみたところ格段に美味しかった。同じようにサラダチキンも油を与えてやったら喜ぶだろう。 コショウをたっぷりふりかける
バターは20gで丸ごと焼く。セクシーだ。
ニンニク醤油をかける
サラダチキンのソテー(385kcal)
あっという間に完成した。
あらかじめ茹でられているサラダチキンなので、焼き加減が適当でいい。普通のムネ肉だったら下ごしらえが必要だろう。そもそもこの厚さだと焼くのが難しいかもしれない。 カロリーは385kcal。もともとが200kcal程度(サラダチキンとしては高めだ)なので、2倍程度になっている計算だ。 それにしてもバターの香りがたまらない。食べてみる。 はむ
そこにはバターの油分をまとってイキイキとしたサラダチキンの姿があった。予想通りの美味しさだ。
もともと塩味がついてるので少々味が濃い目だが、ご飯と一緒なら最高だ。たぶんご飯のおかずにサラダチキンを食べる人は少ないだろう。大きな変貌である。 ただ、焼いているうちにチキンの中の水分が抜けてしまったのか、食感はすこし硬い感じがした。小さくしながら食べるのがいいかもしれない。 パサつくのでほぐして食べたほうがいい
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