とんしさんが投稿したラーメン　まぜそば　縁（兵庫/岩屋）の口コミ詳細

美味しいラーメンを求め続けている私が阪神界隈で一番有名だとも言えるこのお店に伺わなかったのには色々と理由があります。

先ず、イメージとして担々麺のお店ということがあり、尚且つ特殊なシステムでラーメンの種類が多いので、一つ一つのラーメンに自信がないのかなと思っていました。

次に私はミシュランを一切信用していませんが、廉価な飲食店がミシュランに載ると異常な行列になるということです。
大学生の時代であるならともかくこの歳になってラーメンを食べるために並ぶということは考えられないからです。

頂いたのは播州百日鶏の塩ラーメン。
パイタンスープです。
それと行列店では嫌々ながらやるパターンの連食で煮干し中華そばも頂きました。

好きなタイプのスープだろうという予測で煮干し中華そばを先に頂きました。
ヒキュウでも書きましたが、何故か神戸のラーメンというのは煮干しを使うと力任せになります。
ヒキュウほど酷くありませんが、煮干しの風味が強過ぎます。
煮干しは出汁を取ってスープや汁の一要素として全体の味のバランスや旨みを引き立てるものであって、煮干しそのものの味を楽しむものではありません。
昆布もそうですが、ちょっと飲んだだけで煮干しや昆布の風味を強く感じてしまっては駄目なのです。
チャーシューは美味しいですし、合う合わないはともかくひら麺も悪くはありませんが、八王子ラーメンのように玉ねぎが入っています。
この系統のスープに玉ねぎは合いません。
あと、醤油の味が濃過ぎます。
コクと深みが足りないと思っている奥のスープのほうが遥かに洗練されています。
出汁を丁寧に取られていてまだ好感が持てます。
いずれにしても辛いのでかなり水を飲みました。
味3.2です。
煮干しのセンスはありませんが、上手くコクは出しておられました。

塩ラーメンは更に酷いものです。
とにかく塩の味が強過ぎて辛い辛い。
これでは水を飲みに来たのか、ラーメンを食べに来たのかわかりません。
ぼやっとしたテイストのスープからは鶏の綺麗な旨みは感じられません。
理解できない泡立ったスープ。
コストのこともあるので、鶏天のようなクオリティーの極めて高いスープまでは望みませんが、拘りの鶏を使っているというネーミングに反して、鶏の旨味や風味よりもただ塩辛さだけが突出しているラーメンで食べるのが非常に苦痛でした。
食後30分以上経っても口の中に塩辛さが残っていました。
泡立った白濁のスープで塩辛さを緩和されておられるという意図なのかもしれませんが、個人的には鶏の旨みというよりも神戸特有のコラーゲン系の曖昧な風味のスープなのでとにかく塩辛いだけでした。
しかも何故かこちらにも玉ねぎが入っています。
意図が全く理解出来ません。
玉ねぎを入れることによってスープや風味がどのように素晴らしくなるというのでしょうか。
個人的にはラーメンには玉ねぎは合っていないと思っているので非常に邪魔でした。
味2.3です。
塩ラーメンというのは美味しくするのが極めて難しいですが、ここまで不味いものは久しぶりに頂きました。

この料理のセンスだとウリの汁なし担々麺を食べる勇気と並ぶモチベーションが湧いてきません。
もう懲り懲りです。

しかしこのラーメンに行列ができるとは、、、、。
ある意味凄いです。
神戸にはラーメンビジネスのチャンスが限りなく広がっています。
武一のように暖簾分けかフランチャイズかわかりませんが、そんな形でちゃんと美味しいラーメンを三宮か元町に持ち込めば、大当たりするのではないでしょうか？
本当に素晴らしいラーメン屋さんに三宮、元町に進出して頂きたいと心から願っています。