ロマンの木曜日 2016年10月6日
 

梅干しを食べさせるとフランス人は落ち込み、オランダ人は自国へ帰りたがる

読むとヨダレが出てくる記事です
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東京へ観光にやってきた外国人たちに、インタビューをした。「自分の国の食べ物なにか(おやつとか)持ってきていますか?」と。

しかしその回答よりも、お礼にと用意していた梅干しへの反応が面白かった。

異国の地・日本にやってきて、急なインタビューに答えてあげたのにやたら酸っぱいモノを食べさせられる外国人たち。

暗くなる人、帰ると言い出す人、様々な反応が見られた。
東京葛飾生まれ。江戸っ子ぽいとよく言われますが、新潟と茨城のハーフです。 好物は酸っぱいもの全般とイクラ。ペットは犬2匹と睡魔。土日で40時間寝てしまったりするので日々の目標は「あまり寝過ぎない」
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他国のおやつと交換したかった

今回の企画は、そもそもは「海外行くとき、自国の食べ物をもってくとしたらみんな何もってくんだろう」という小さな疑問からはじまったものである。

自分がかつて長期で海外に行ったときは、干し梅やよっちゃんイカなど、他国には売ってなさそうなものを鞄にしのばせていた。

小腹を満たすためというよりは、故郷の味を欲した時用である。
インタビューのお礼に用意していた高級梅干し。左は少し甘め、右は昔ながらの製法でしょっぱい
インタビューのお礼に用意していた高級梅干し。左は少し甘め、右は昔ながらの製法でしょっぱい
もし日本にやってきた外国人観光客が、よっちゃんイカのような何か独特なおやつを持っていたら、ぜひ見てみたい。そしてあわよくば食べさせてほしい、というのが今回の狙いであった。

一粒270円の梅干しを用意

その交換品として調達したのが一粒270円の超高級梅干しだ。あくまで感謝を伝えたくて「良かれ」と思って買ったものである。
英語がしゃべれないので助っ人を頼んだ。英語パーソナルトレーナーのメグリッシュさん(右)
英語がしゃべれないので助っ人を頼んだ。英語パーソナルトレーナーのメグリッシュさん(右)
やってきたのは東京駅。ここには電車や新幹線など乗り換えでやってくる観光旅行客がたくさんいる。

その中から、おやつが入っていそうな荷物の大きい人たちに狙いをさだめ、声をかけていくことに。

外国人に声かけるならまずWelcom to Japan!

あの外国人たちがいいかな、と私が伝えると、メグリッシュさんは「Welcome to Japan!!」と大声で言いながら勢いよく向かって行った。
一瞬で打ち解けたメグリッシュさん、尊敬!
一瞬で打ち解けたメグリッシュさん、尊敬!
まず最初に声をかけたのはオーストラリア人グループ。

さっそく本題の「なにか自国の食べ物持ってない?」の質問をしてみたところ、鞄をゴソゴソしはじめた。
お、なにかあるの?!
お、なにかあるの?!

オーストラリア人はチョコの銘菓「TimTam」

探していたのはTim Tamというチョコ菓子。日本でもドン・キホーテやソニプラなどで手に入る、オーストラリアのお菓子である。しかし惜しいことに、ホテルに置いてきてしまったそうだ。

やはり自分の国のものが食べたくなるものなのだと分かってうれしい。
交換こそできなかったけれど、お礼に我が国が誇る名物、しかも高級な梅干しをプレゼントしようじゃないか。
日本の名物が食べられるの? と喜ぶオーストラリアの人たち。私も得意げである。
日本の名物が食べられるの? と喜ぶオーストラリアの人たち。私も得意げである。
その直後に起こる衝撃。口がキュッとすぼまるのは万国共通だ!
その直後に起こる衝撃。口がキュッとすぼまるのは万国共通だ!
あまりの酸っぱさにのけぞっていた女性。
あまりの酸っぱさにのけぞっていた女性。
梅干しには2タイプあり、片方は塩気が強め。ちゃんとそう説明したのだけれど「クラシカルタイプ」という言葉に惹かれたようでよりしょっぱい方を選んでいた。

反応は写真にある通りである。ザ・梅干し顔だ。もう梅干しが日常すぎてなかなか日本人には見られない表情を、外国人はしてくれるのだ。
ここまで顔をゆがませる食べ物を我々日本人はしょっちゅう食べていると思うと面白い。
男性陣はけっこう平気な顔。なぜだ、見栄を張っているのだろうか。
男性陣はけっこう平気な顔。なぜだ、見栄を張っているのだろうか。
という感じで、さっそく本題からそれて外国人の梅干し顔を見るというのが楽しみのひとつとなった。

ジャンジャンいこう。

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