先代から仕えていた張成沢は金正恩を見下す傾向があり、粛清されたともいわれている
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引用:http://s1.reutersmedia.net/resources/r/?m=02&d=20131213&t=2&i=819915267&w=644&fh=&fw=&ll=&pl=&sq=&r=CTYE9BC03B100


北朝鮮の亡命ブーム

韓国メディアは10月5日、北京駐在の北朝鮮高官2名が、日本への亡命を求めていると報じました。

日本政府は否定し、そのような情報は入っていないと官房長官が説明しました。

亡命を求めているのは北朝鮮大使館職員ではなく、貿易などを行う代表部の所属だとしている。

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このところ北朝鮮から外国に亡命する人が目立って増加している。

2016年8月には駐英公使が韓国に亡命し、亡命希望者としては最も階級が高かった。

4月には中国にあった北朝鮮レストランから従業員12人が脱走し、タイを経由して韓国に亡命した。


無名の脱北者は2009年に2914人に達し、2016年も1000人を超えるペースで北朝鮮から脱走している。

庶民の脱走理由は生活困窮や弾圧、身分が低いなどだが、最近増えているのは身分が高い人の亡命や脱出です。

北朝鮮に限らず共産国家は「エリート特区」のような都市をつくって支配層を住まわせていました。


庶民がどれほど貧しい暮らしをしていようとも、エリート層には充分なお金や物資を支給し、一定の自由も与える。

共産党幹部や軍上層部など反乱を起こしたら困る人たちには自家用車や豪邸も支給する。

一般党員や兵士も反乱しては困るので、そこそこの生活を保障し、その他の人々は貧困層に落とされる。



エリート層が亡命する理由

支配層は階級社会をつくり、北朝鮮は多くの階級によって身分が区分けされ、よほどの事がないと上に上がる事はできない。

その安定した生活を保障されるエリート層が亡命しているのは、生活困窮などとは別の理由があると見られる。

金正恩が最高指導者に就任してから、エリートの粛清が相次いでいます。


2016年2月には北朝鮮ナンバー2の張成沢が粛清されて、世界に衝撃を与えました。

張成沢は父親の金正日の側近で、金正日の妹の夫なので義理の叔父でもあった。

つまり金正恩から見て叔父でもある人物を、国家転覆を計画した容疑で粛清しました。


最高指導者に就任して4年間で、名前が分かる人物だけで100人以上を粛清していました。

2016年には副首相の金勇進が座る姿勢が猫背だったという理由で粛清されている。

韓国との交渉役の金英哲統一戦線部長は、会議中に居眠りをしたとして粛清されている。


最も多い理由は不正などだが、それが本当の理由なのかは分からない。

数世代にわたって金王朝を支えてきた政府高官ですらあっさりと粛清される姿は、金正恩の権力の強大さを示している。

だがエリート層ですら生命の保証がなくなった事で、次々に国外脱出を試みているとみられる。

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