ゲスト
(ka0000)
狩るか狩られるか
マスター:音無奏
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/09/20 19:00
- リプレイ完成予定
- 2016/09/29 19:00
オープニング
山を駆ける。
足を取りそうになる障害物を飛び越え、上がりそうな息を堪えて進む。
背後からは殺気、複雑な地形では走りながら後ろを振り向く事は出来ず、追われている状況はハンター達に足を止める事を許してはくれなかった。
障害物を盾に追手の目をくらます、手足からは未だ血の滲む感触、ひとまず安全圏まで撤退して、ハンター達はようやく一息をついた。
…………。
事の発端である魔獣たちは、人々の生活圏に前触れもなく現れた。
何か目的があるのか、何かに引き寄せられたのかはわからない。弱小、もしくは僻地と言ってもいいその地域には戦いと向き合える人間は存在せず、戦う力を持たない一般人たちは、ただハンターズソサエティに助けを求めるのが精一杯だった。
情報は最初から曖昧なところが多く、ただ一つ確定情報だと認識されていた“魔獣の群れ”にも誤りがあったとは誰が思おうか。
群れと言うよりは“軍団”、もう少し易しく見積もっても“部隊”とでも呼ぶべきだった。
情報の前提が間違っていたという要素を差し引けば、ハンター達に強いて言うような不手際はなかった。
魔獣の痕跡を探し、周囲に気を払いながら目標を探しだす。
特に報告書もいらないような、熟練者がいれば駈け出しでも参加出来る仕事だ。しかし今回に限って辿った痕跡は獲物をおびき寄せるための罠で、事前情報がなく、想定を上回られたハンター達は危うく狩る側から狩られる側になりかけた。
いかにも何かありそうな痕跡は獲物の足を止めさせるための罠、調査に気を取られていたハンター達を襲ったのは、限界まで引き絞られた弓による一斉射撃だった。
無論、ハンター達とて襲撃を警戒してなかった訳じゃない、ただ想定とは違う方向性の攻撃に対応が遅れたのは事実だ。
幾つかを反射神経で凌ぐも限界はある、数本矢を受けた時点でハンター達は状況が悪いと判断し、全員に相手のテリトリーからの撤退を指示した。
木々を遮蔽に使っての遁走、しかしまさにそのルートを取るだろうとばかりに、幾つもの編まれた草が足を引っ掛けハンター達の撤退を阻む。
防御態勢もままならず、無防備と言っても差し支えない状態で更に攻撃を受ける。此処に来て、ハンター達はやっと自分たちが完全に罠に嵌った事を理解した。
矢が刺さり、躰から血が吹き出す。
痛みは思考力を奪い、駆けて距離を詰めてくる魔獣が危機感を増幅させる。
反攻は、出来ない。
態勢も状況も不利で、地形も不透明だ。
視界の隅に映るのは森の中を駆け、ハンター達を追う数匹の魔獣。その後ろには弓を持ち粗末な武器を佩いた獣人型の魔獣が十人ほどいて、弓兵の中に一際立派な指揮官らしき姿の獣人型魔獣がいる。
狩られる、その言葉を口惜しく噛み締めながら、ハンター達は死力を振り絞って彼らを撒きにかかった。
…………。
遁走をなんとか成功させ、ハンター達は麓の猟師小屋に身を隠す。
ようやく休む場所を見つけたという感じだが、余り長い時間はいられないだろう、数時間以内に次の行動を決める必要があった。
怪我は、重い。誰も何も言わなかったが、とりあえず始める事は怪我の応急処置からだった。
敵は魔獣十数体、獣だけかと思われていたが、正しくは獣人との混成部隊。
罠を仕掛け狩りをする智慧を持ち、ハンター達の不意をついて一度敗走に追い込んだ。
一太刀も打ち込めなかった、と呟いたのは誰だったか。
負傷状況は酷いの一言だったが、ハンター達のスキルは全て丸々残っていた。
このまま撤退を選んでも咎められはしないだろう、元はといえば情報に不足があったのだから、戻っても報酬の半額は支払われるはずだ。
しかし、まだ何もしていない。その事だけがただプライドに障る。
「まだ戦える人、……戦いたい人」
誰かがそれを口にする、顔を見合わせはしたが、手を挙げなかった人は誰一人としていなかった。
足を取りそうになる障害物を飛び越え、上がりそうな息を堪えて進む。
背後からは殺気、複雑な地形では走りながら後ろを振り向く事は出来ず、追われている状況はハンター達に足を止める事を許してはくれなかった。
障害物を盾に追手の目をくらます、手足からは未だ血の滲む感触、ひとまず安全圏まで撤退して、ハンター達はようやく一息をついた。
…………。
事の発端である魔獣たちは、人々の生活圏に前触れもなく現れた。
何か目的があるのか、何かに引き寄せられたのかはわからない。弱小、もしくは僻地と言ってもいいその地域には戦いと向き合える人間は存在せず、戦う力を持たない一般人たちは、ただハンターズソサエティに助けを求めるのが精一杯だった。
情報は最初から曖昧なところが多く、ただ一つ確定情報だと認識されていた“魔獣の群れ”にも誤りがあったとは誰が思おうか。
群れと言うよりは“軍団”、もう少し易しく見積もっても“部隊”とでも呼ぶべきだった。
情報の前提が間違っていたという要素を差し引けば、ハンター達に強いて言うような不手際はなかった。
魔獣の痕跡を探し、周囲に気を払いながら目標を探しだす。
特に報告書もいらないような、熟練者がいれば駈け出しでも参加出来る仕事だ。しかし今回に限って辿った痕跡は獲物をおびき寄せるための罠で、事前情報がなく、想定を上回られたハンター達は危うく狩る側から狩られる側になりかけた。
いかにも何かありそうな痕跡は獲物の足を止めさせるための罠、調査に気を取られていたハンター達を襲ったのは、限界まで引き絞られた弓による一斉射撃だった。
無論、ハンター達とて襲撃を警戒してなかった訳じゃない、ただ想定とは違う方向性の攻撃に対応が遅れたのは事実だ。
幾つかを反射神経で凌ぐも限界はある、数本矢を受けた時点でハンター達は状況が悪いと判断し、全員に相手のテリトリーからの撤退を指示した。
木々を遮蔽に使っての遁走、しかしまさにそのルートを取るだろうとばかりに、幾つもの編まれた草が足を引っ掛けハンター達の撤退を阻む。
防御態勢もままならず、無防備と言っても差し支えない状態で更に攻撃を受ける。此処に来て、ハンター達はやっと自分たちが完全に罠に嵌った事を理解した。
矢が刺さり、躰から血が吹き出す。
痛みは思考力を奪い、駆けて距離を詰めてくる魔獣が危機感を増幅させる。
反攻は、出来ない。
態勢も状況も不利で、地形も不透明だ。
視界の隅に映るのは森の中を駆け、ハンター達を追う数匹の魔獣。その後ろには弓を持ち粗末な武器を佩いた獣人型の魔獣が十人ほどいて、弓兵の中に一際立派な指揮官らしき姿の獣人型魔獣がいる。
狩られる、その言葉を口惜しく噛み締めながら、ハンター達は死力を振り絞って彼らを撒きにかかった。
…………。
遁走をなんとか成功させ、ハンター達は麓の猟師小屋に身を隠す。
ようやく休む場所を見つけたという感じだが、余り長い時間はいられないだろう、数時間以内に次の行動を決める必要があった。
怪我は、重い。誰も何も言わなかったが、とりあえず始める事は怪我の応急処置からだった。
敵は魔獣十数体、獣だけかと思われていたが、正しくは獣人との混成部隊。
罠を仕掛け狩りをする智慧を持ち、ハンター達の不意をついて一度敗走に追い込んだ。
一太刀も打ち込めなかった、と呟いたのは誰だったか。
負傷状況は酷いの一言だったが、ハンター達のスキルは全て丸々残っていた。
このまま撤退を選んでも咎められはしないだろう、元はといえば情報に不足があったのだから、戻っても報酬の半額は支払われるはずだ。
しかし、まだ何もしていない。その事だけがただプライドに障る。
「まだ戦える人、……戦いたい人」
誰かがそれを口にする、顔を見合わせはしたが、手を挙げなかった人は誰一人としていなかった。
解説
+概要
依頼内容は山に出現した魔獣群の討伐。
事前情報にない反攻を受け、一旦撤退して態勢を立て直すところから。
シナリオの都合上、参加する時は「反撃する」一択でお願いします。
+仕様
全員HP2割状態からスタート、PC間で10%までダメージの移動が可能。
個人の開始HPは最大30%、最低10%、全員で平均して20%になるように調整する事。
(※HP移動は主にRP要素、誰かを庇いたいとかそんなの)
3時間ほど回復や準備の時間あり、物資は山の中で現地調達出来るもののみ。
著しい効果を持つ薬草はありませんが、気持ち程度回復にプラスするのはOK。
戦闘状態につき獣はほぼ見かけません。
水はなんとか近場に見つける事が出来ます。
+戦場地形
山、起伏はそれなりに激しく隠密・ゲリラに向いてます。
幾つかの地形には相手が仕掛けた罠が存在すると思われます。
これ以上下がると人里に被害が出るため非推奨。
+ボーナス
原則この依頼を成功させた時点で1.1倍、手際が良かったら更に色つける感じです。
+敵:魔獣部隊
交戦感覚で10数匹、20匹は超えてない感じの部隊です、指揮官含む。
指揮官はある程度知性もあるのですが、戦術センスはどっちかというと本能的なもの。
メンバーも同様、頭がいいというよりは勘がいい感じ。
・普段は目線だけで意思疎通出来るようですが、緊急時は吠え声での全域伝達も可能なようです。
・警戒心は深く、とても慎重です。ただ頭がいい訳じゃないので目の前の事に気が取られやすいです。
・狩る側は通常狩られる側である事を想定していません、よって双方主導権が重要です。
・指揮官の命令は上記を上回ります。
依頼内容は山に出現した魔獣群の討伐。
事前情報にない反攻を受け、一旦撤退して態勢を立て直すところから。
シナリオの都合上、参加する時は「反撃する」一択でお願いします。
+仕様
全員HP2割状態からスタート、PC間で10%までダメージの移動が可能。
個人の開始HPは最大30%、最低10%、全員で平均して20%になるように調整する事。
(※HP移動は主にRP要素、誰かを庇いたいとかそんなの)
3時間ほど回復や準備の時間あり、物資は山の中で現地調達出来るもののみ。
著しい効果を持つ薬草はありませんが、気持ち程度回復にプラスするのはOK。
戦闘状態につき獣はほぼ見かけません。
水はなんとか近場に見つける事が出来ます。
+戦場地形
山、起伏はそれなりに激しく隠密・ゲリラに向いてます。
幾つかの地形には相手が仕掛けた罠が存在すると思われます。
これ以上下がると人里に被害が出るため非推奨。
+ボーナス
原則この依頼を成功させた時点で1.1倍、手際が良かったら更に色つける感じです。
+敵:魔獣部隊
交戦感覚で10数匹、20匹は超えてない感じの部隊です、指揮官含む。
指揮官はある程度知性もあるのですが、戦術センスはどっちかというと本能的なもの。
メンバーも同様、頭がいいというよりは勘がいい感じ。
・普段は目線だけで意思疎通出来るようですが、緊急時は吠え声での全域伝達も可能なようです。
・警戒心は深く、とても慎重です。ただ頭がいい訳じゃないので目の前の事に気が取られやすいです。
・狩る側は通常狩られる側である事を想定していません、よって双方主導権が重要です。
・指揮官の命令は上記を上回ります。
マスターより
音無です、戦闘一辺倒かラブイチャ一辺倒どっちかのシナリオを出したいと思ってたらこんなのになりました。
はい、音無MSは負傷したPCが大好きです、手負いでぐぬぬしてくれると最高です。
狩りは手負いが一番怖いとかそんなお話、難易度は普通+くらいなのでお気軽にどうぞ。
はい、音無MSは負傷したPCが大好きです、手負いでぐぬぬしてくれると最高です。
狩りは手負いが一番怖いとかそんなお話、難易度は普通+くらいなのでお気軽にどうぞ。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/09/30 23:50
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/09/15 23:44:08 |
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反撃、開始!?(相談卓的な! リツカ=R=ウラノス(ka3955) 人間(リアルブルー)|16才|女性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2016/09/19 22:02:20 |