ヤフオクでうっかり買ってしまった。送料込み2501円。動作品が5000円前後で売っている17インチ液晶業界において、バックライト不良で2500円というのは馬鹿を見たと言わざるをえない。送料が2500円だとは・・・。はぁ~うっかりうっかり!
外観。2007年前後~のdellのモニタはV字のスタンドが特徴。軽くつないでみたところ、数秒で表示が切れるが、液晶自体は動作している症状だった。ライトを当てると表示がうっすらと確認できる。今までの経験だとインバーターまわりの不良が多い。
まずは分解。
dellのスタンドは取り外しが簡単で作りが良い。ボタンを押して傾けてやるとするりと抜ける。
入力はアナログのみ。最近はサブモニタでもd-sub15は減ってきたか。入力をとってみても、大体の年式が伺える。
モニタのベゼルは爪でしっかり固定されているので、勇気を持って強引に攻めていくのが落とすコツとおもわれる。取っ掛かりをつけて
自転車のタイヤ外しを研いだ自作ツールを使ってバキバキとはいでいく。
とれました。鉄製のシャシー。結構厚くしっかりしている。各所にしっかりテープ止めがしてあり、コネクタが抜けないようにしてある。FFCとはそんなに抜けるものなのだろうか?
ボタン周辺。
dell製のモニタは、CCFLのコネクタ周辺のシールドを別パーツにしている事が多いように思われる。製造作業上の理由だろうか?
外したところ
各所のネジを外し、LVDSとCCFLのコネクタを外し、大体の開腹が完了。
このモニタ側のケーブルのツメが深く引っかかっており、うまく外れなかった。
液晶パネル自体に蛍光管の処分の仕方が書いてある。おそらくこの警告を読む人はそう多くはないだろう。
台湾製のパネルのようだ。導光板がPMMAとあるが、それ以外の材料は中空以外知らない。(データシート)
プラ製のシートが張り付いていた。ショート防止だろうか?
電源基板。
電源ケーブルとのコネクタが基盤でなく、シャシーについてる設計も、DELL製モニタでよくみられるように思う。ハンダクラックを防ぐ為だろうか?各所のシール止めもそうだが、各所各所でしっかりした作りをしている。工数掛かりそうなものだが。
電源基板裏。
電源基板表。
制御基板
ぱっと見コンデンサは大丈夫そうなので、とりあえずインバータのトランジスタをチェックするが、問題なし。
一見何も写っていないように見えるモニタでも
ライトで照らしてやると表示がうっすらと見える。制御回路と液晶パネルそのものは問題無いようだ。ヤフオクの出品時にここまで確認して症状が記載してあると、判断の参考になるのでありがたい。
ちょうど同時期に別のモニタ(eMachinese19T6W)の修理もチャレンジしていたので、相互に組み付けて問題箇所を洗い出してみた。
うろ覚えだが、19T6Wの基盤とE177FPcのパネルでは、バックライトが数秒で切れた。
次に、E177FPcの基盤と19T6Wのパネルで動作させてみたところ、表示はチカチカと切り替わるが(液晶パネル駆動ICが混乱している?)、バックライトは正しく動作した。
以上の検証から、CCFLの不良でインバータICの保護機能が働き、バックライトが数秒で切れている可能性が非常に高いと思われた。
そこで、17インチのジャンク液晶(LCD-A173VB)があるので、少々面倒だがCCFLを交換することにした。
I-O DATA製LCD-A173VB。ネジを外し、ベゼルを割っていく。
分解するときはネジや分解方法のメモを残しておくカルテを作る。ネジはテープ止めして無くさないようにする。
LCD-A173VBのパネル。
E177FPcのパネル。
とりあえず動作するかどうか、IO DATAのパネルに、DELLの基盤をつけて、動作させてみる。
お、写った。(嬉)
IO DATAのジャンクモニタは制御基板の故障と思っていたが、ライン抜けもあったのだった。
うん、ホコリの混入が心配だが、バックライトを抜き取り移植してやれば動作するだろう。
そして次の機会、もう一度接続してテストしようと接続した瞬間!!!!!
真っ白!!!!!!
ああ・・・やってしまった。。。
動作させるときに絶縁をしっかり取るのを忘れていた・・・危険極まりない・・・。電源基盤がショートしなかったのは良かったが、制御基板はこわれてしまったようだ・・・。ちょっと前まで動作させるときにはそのへんの本か何かを挟んでいたのに忘れてしまうとは・・・。ゆうしゃよ なんと なさけない
一縷の望みを託し基板上のトランジスタを幾つかあたってみるもショートしているのは無さそうだ。
少々値の不信なトランジスタをジャンクの基盤から取り出して移植も試してみたりするが無駄だった。学が足りねぇからな。
表面実装の部品でも3足くらいなら、ハンダを足していって部品をピンセットでつかみ、コテを寝かせた時にハンダが両極で溶けている状態にして引きぬいてやると取れる。
ダイオードも軽く外して見るがやはり違うようだ。
う~んと唸りつつICの型番でググるとヒントが見えた。液晶モニタのサービスマニュアルが出てきたのだ。なるほど、こういうのもあるのか。勉強になる。
探していると本丸のサービスマニュアルも出てきた(http://linfotech.co.uk/schematics/dell/Dell_e177fpc.pdf)
参考にして調べてみる。R725は数百mV程度しか出てないみたいだ→X401(水晶発振子)は14MHz出てるみたいだ→Replace U401(TSUM16AL-LF)
Replace U401・・・
う~ん、これは液晶駆動ICを交換するしかないような・・・。
結論として、ゴミが増えた。
~BAD END~
TSUM16AL-LFで検索したところ他の製品のサービスマニュアルも出てきたので、参考になるかと思い、記載しておく。
TSUM16AL-LFのデータシート(http://www.docin.com/p-52214825.html#)
LG L1918S(http://driver24.tk/images/f/f2/LG_L1918S_FLATRON.pdf)
ViewSonic VA1903w(http://www.go-gddq.com/upload/2009_10/09101710371145.pdf)
HP L170(http://www.go-gddq.com/upload/2009_07/09070211017142.pdf)
LG flatron L192w(http://www.go-gddq.com/upload/2009_06/09062417014189.pdf)