演説で「脱北の勧め」=揺さぶり強化―韓国大統領

時事通信 / 2016年10月1日 15時20分

 【ソウル時事】韓国の朴槿恵大統領は1日、「国軍の日」記念式典の演説で、「北朝鮮の金正恩政権は、恐怖政治と人権侵害を続け、住民を絶望に追い込んでいる」と非難、北朝鮮の住民に対し、「韓国の自由な地にいつでも来るよう願う」と呼び掛けた。

 朴大統領は8月15日の演説で、北朝鮮の一般幹部や住民に統一への協力を訴えたが、この日はさらに踏み込み、住民に脱北を勧めることで、金正恩政権に対する揺さぶりを強めた。

 朴大統領は演説の中で、「北朝鮮住民の脱北が急増している。北朝鮮の体制を支えていたエリート層まで離脱しており、軍人の脱走も起きている」と指摘。「北朝鮮が核と経済の並進路線を放棄しなければ、国際的孤立や経済難が深刻化し、体制の亀裂や内部の動揺が拡大する」と予測した。 

[時事通信社]

jiji

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