目眩がするほどの輝き。宝石の中のようなイランのシャー・チェラーグ廟

シャー・チェラーグ廟は、イランのシーラーズにあります。アッバース朝のシーア派迫害によって835年に殺害された
アミール・アフマドとミール・アフマドの兄弟を祀った霊廟、モスクです。
元々はシンプルな霊廟でしたが、14世紀に信仰深く芸術を愛する女王Tashi Khatunがモスクや神学校を建てると、たちまち有名な巡礼地となりました。

※gif画像です。見れない方はクリックしてみて下さい。
本格的な改修を行った後、女王は
何千と輝く色がついた鏡を使って墓を覆うように命じました。ここに祀られている兄弟は、「光の王」「ランプの王」という異名を持っており、このモザイクデコレーションによって、その名の通りの光り輝く墓となったのです。そしてシャー・チェラーグ廟は最も美しいモスクの一つとなり、シラーズの重要な巡礼地となっています。
実はこの霊廟内は、基本的に
異教徒は入れないことになっているんです。
ただ、警備員さんの裁量によっては、異教徒でも「これも神の思し召し」と
入場を許可されることがあるそうです(中庭なら誰でも入場可能)。基準が気になるところですが、「礼儀正しく少人数であれば入場を許されるのではないか」といった推測もあります。
元々イスラムには、「啓典の民」という言葉があります。これは、
「異教徒であっても、イスラムの制約を厳守すればイスラム国家に居住を許す」という意味合いで、よくこれを根拠に「イスラムは寛容だ」とも言われています。異教徒であっても入場を許されることには、こういった背景があるのかもしれません。

また、男女は入り口・内部ともに別々に案内されるようで、女性は
チャドルを着用しなければなりません。ただ0.5$(約60円程)でチャドルを借りられるようなので、わざわざ買う必要はなさそうです。
(出典 :
lonelyplanet.com)
1. 宝石を散りばめたような廟内。無数の星のように、キラキラと輝いています。
(Credit : IslamSciFi)2. 女性は皆チャドルを着用しています。
(Credit : IslamSciFi)3. 警備員や係員の裁量で、中に入れたり写真が撮れることもあるそうです。
(Credit : IslamSciFi)4. 上を見上げれば、思わず立ちくらみしてしまいそう。
(Credit : wikipedia.org)5. グリーンの色彩が美しいモザイクデコレーション。
(Credit :imgur.com)6. 夜のライトアップも幻想的で美しいです。![shah-e-cheragh-10[2]](/contents/294/832/494.mime4)
(Credit : panoramio.com)7. 日々多くの巡礼者・観光客で賑わいます。白や黒のチャドルを着た女性も。
(Credit : MAITE ELORZA)8. 1000年以上の歴史をもつシャー・チェラーグ廟には、今も殉死した兄弟が眠っています。![shah-e-cheragh-9[6]](/contents/294/832/498.mime4)
(Credit : Thomas)9. 今日も世界中から巡礼者や観光客が訪れ、多くの人々を魅了しています。
(Credit : abosharif.persiangig.com)
いかがでしたでしょうか。写真だけでもとても美しいですが、動画ではより一層輝きがリアルに感じられますので、是非ご覧ください。※音が鳴ります [via:amusingplanet]