我々はマクドナルドのことをマックと呼んでいる。
しかし関西人は違う。
マクドと呼ぶのだ。
そこがものすごく嫌いだ。むしろそこ以外は好きだ。
ただその点だけで、世界一嫌いな人種になりつつある。
まず、「マック」という呼び方よりも「マクド」の方が体感的に呼びづらい。
この点に気づいていないなら馬鹿だと思う。
気づいていてそれを改善しないならそれはそれで馬鹿である。
つぎに「マクド」のイントネーションだ。
彼らはあろうことか、マクドナルドを小馬鹿にするようなイントネーションで「マクド」と呼ぶのだ。
そしてそのイントネーションもなかなか関西人以外に伝えづらい。
イントネーションを誰かに伝えるときは
例えば
「なすび」と同じイントネーションだよと伝えると納得してもらえることが多いが、「マクド」だけはどう伝えてよいか分からない。
しいて言うならあれだ。
梅宮辰夫。
外国人のイントネーションでTATSUOと言ってみよう。
このときにタツーオと読むが、この長音、延ばす棒を取り除いたイントネーションで「マクド」と読んでほしい。
少し大げさだが大体そんな感じのイントネーションだ。
このイントネーションがマクドナルドを小馬鹿にしているように聞こえるので嫌いなのである。
さらに彼らは、朝マックのことはなぜか「朝マック」と呼ぶのである。
彼らのこだわりの無さには心底呆れる。
関西人の友達に朝マックだけはなぜ「朝マック」と呼ぶのか聞いてみたところ「呼びやすいから」という驚くべき答えが返ってきた。
完全に馬鹿である。
「朝マック」は頭に「朝」がついただけだ。それだけで呼びやすいと思って「マック」に呼び方を変えるくらいなら、最初から「マック」と呼べばいいのである。
なぜ頑なに「マクド」と呼ぶのであろうか...
その疑問に関西人の友達は「AppleのMac と被らへんやん」と答えた。
完全に馬鹿である。
「お腹空いたからマック行きたい」と聞いてその人をAppleストアに連れて行く馬鹿がどこにいるんだろうか。
「パソコンなに使ってる?」「マックだよ」という会話で「え、どっち?マクドナルドの方?」と聞き返す馬鹿がどこにいるんだろうか。
ハンバーガーを扱うチェーン店とパソコンという決定的な違いがあるから普通は文脈でどっちの「マック」か分かるはずである。
なのに無駄に気を配って彼らはマクドナルドのことを「マクド」と呼んでいるのである。
本当に馬鹿である。
【今日の俳句】
高いところから落ちると痛い