「ダム底 高濃度セシウム」4日朝刊の訂正について
9月25日朝刊「ダム底 高濃度セシウム」の1面と3面の記事について、4日朝刊1面に訂正文を掲載しましたが、不十分な点がありましたので改めて説明します。
この記事は環境省の調査をもとに、東京電力福島第1原発の周辺にある10のダムの底に、放射性セシウム濃度が1キロ当たり8000ベクレルを超える土がたまり続けている問題点を指摘しました。その上で、表層の水の濃度は国の飲用水基準(1リットル当たり10ベクレル)を大きく下回る現状を伝えました。
その中で、表層水の濃度を「1リットル当たり1〜2ベクレル」、3面の図で2015年11月16日採取の大柿ダムの表層水を「1リットル当たり1・63ベクレル」としたのは誤りでした。記事や図の数値は、同省調査のセシウム134と137の濃度の検出下限値(測定器で検出できる下限の値)を誤って足したものでした。実際の調査結果は不検出(検出下限値未満)でした。
検出下限値の意味を十分に理解しないまま同省のデータを引用し、社内のチェックも不十分でした。今後は事実関係の確認を徹底します。