ノーベル化学賞 日本の研究者からは惜しむ声も
ことしのノーベル化学賞の受賞者に選ばれた欧米の3人の研究者が取り組む「分子機械」と呼ばれる分野では、日本の研究者も世界的に注目される成果をあげていました。それだけに、日本の研究者からは日本人が受賞しなかったことを惜しむ声もあがっています。
日本時間の5日発表されたことしのノーベル化学賞の受賞者には、特殊な形をした極めて小さな分子がモーターなどのように動く、「分子機械」と呼ばれる研究分野で大きな成果をあげたとして、フランス・ストラスブール大学のジャン=ピエール・ソバージュ名誉教授ら3人が選ばれました。
ソバージュ名誉教授と30年近い親交がある東京大学の塩谷光彦教授は、「国際会議で初めて会ったとき、親身になって私の研究テーマについて議論して下さった。今回の受賞をきっかけに若い世代に興味を持ってもらい、この分野のさらなる活性化につながって欲しい」と3人を祝福していました。
一方、この分野では、九州大学の新海征治特別主幹教授など、日本人の研究者も世界的に注目される成果をあげています。
新海特別主幹教授と共同で研究にあたってきた九州大学の土屋陽一特任准教授は、「今回、選ばれた3人は、私がこの分野の研究に足を踏み入れたときから大きな業績を残していた人たちで、憧れの存在でした」と述べた上で、「新海先生が選ばれてもおかしくないと思うので、非常に残念です」と日本人が受賞しなかったことを惜しんでいました。
ソバージュ名誉教授と30年近い親交がある東京大学の塩谷光彦教授は、「国際会議で初めて会ったとき、親身になって私の研究テーマについて議論して下さった。今回の受賞をきっかけに若い世代に興味を持ってもらい、この分野のさらなる活性化につながって欲しい」と3人を祝福していました。
一方、この分野では、九州大学の新海征治特別主幹教授など、日本人の研究者も世界的に注目される成果をあげています。
新海特別主幹教授と共同で研究にあたってきた九州大学の土屋陽一特任准教授は、「今回、選ばれた3人は、私がこの分野の研究に足を踏み入れたときから大きな業績を残していた人たちで、憧れの存在でした」と述べた上で、「新海先生が選ばれてもおかしくないと思うので、非常に残念です」と日本人が受賞しなかったことを惜しんでいました。