川内原発1号機 再稼働原発として初の定期検査入り

鹿児島県にある川内原子力発電所1号機は、原発事故のあと作られた新しい規制基準のもとで再稼働した原発としては、全国で初めて6日から定期検査に入り、およそ3か月かけて原子炉本体や新たに導入された機器の点検が行われます。
川内原発1号機は、5日から核燃料の間に制御棒を入れて出力を徐々に下げる作業が始まり、6日午前1時には、発電と送電を止めて、定期検査に入りました。このあと原子炉も完全に停止する予定です。

九州電力によりますと今回の定期検査では、原子炉本体に異常がないか点検するほか、新しい規制基準に基づいて導入された移動式の発電機や原子炉格納容器の水素爆発を防ぐ装置が正常に作動するかの確認など、項目を16増やし、合わせて124項目の検査が行われます。

検査は3か月後の来年1月6日までで、途中12月8日ごろ原子炉を起動し、11日に発電を再開する計画です。

川内原発をめぐっては鹿児島県の三反園知事が運転をただちに停止し、安全性を再点検するよう要請していましたが、九州電力は即時停止には応じない一方で、先月27日から非常用電源などの設備が問題なく作動するかなどを確認する「特別点検」を始めています。

三反園知事は特別点検を視察したうえで、専門家を交えた検討委員会の意見を踏まえて今後の対応を判断するとしていて、どのような姿勢を示すのか注目されます。