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公表強制されうつ病に会社訴え

10月05日 19時07分

公表強制されうつ病に会社訴え

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体は男性で心は女性の性同一性障害と診断された愛知県の40代の会社員が、職場で障害のことを公表するよう強制されるなどしてうつ病になったとして会社に対して、賠償を求めている裁判が始まり、会社側は「公表は強制したものではなく、本人との合意に基づいていた」などと全面的に争う姿勢を示しました。
愛知県日進市の「愛知ヤクルト工場」に勤める40代の会社員は、おととし、体は男性で心は女性の性同一性障害と診断され、女性の名前に変えました。
訴えによりますと、会社側はその後、来客用トイレや別の更衣室を使うことを認めましたが、これにあわせ性同一性障害であることを朝礼で従業員に公表するよう強制されたほか、ロッカーの名札なども女性名に変えられて、精神的な苦痛からうつ病になったとして、会社に300万円あまりの賠償を求めています。
5日、名古屋地方裁判所で始まった裁判で、会社側は、「本人の申し出を受けて名簿など一部の記載を修正しただけで、障害の公表は強制したものではなく、本人との合意に基づいていた」と主張しました。
その上で、「朝礼での公表前から男性用とは別の更衣室やトイレの使用を認めるなど配慮をしていて、公表を条件に本人に何かを求めたり、提案したことはない」などとして、全面的に争う姿勢を示しました。

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