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 東京都は5日、都営地下鉄の全駅のトイレで「温水洗浄便座」の設置を進める方針を明らかにした。2020年東京五輪・パラリンピックに向けて増えると見込まれる外国人旅行者や高齢者を意識し、利便性や快適性を高める。同日の都議会で議員の質問に答えた。

 都によると、都営地下鉄が単独で管理する全101駅では、車いす利用者や妊婦でも使える「だれでもトイレ」で温水洗浄便座の整備を進めているが、一般のトイレには未設置。今年度は大江戸線の一般トイレを中心に設置を始め、来年度から本格的に予算を増やす方針。「できるだけ早期の全駅整備を目指す」(山手斉・都交通局長)という。

 かつては、「和式が良い」との要望もあったが、近年は洋式への転換を進めている。