10月05日 16時58分
東京都の小池知事の就任後、初めてとなる都議会は、5日一般質問が行われていて、自民党の早坂義弘議員は、海外の主要な美術館などで作品の写真撮影が許可されているのに対し、都立美術館や博物館では「原則禁止」としていることに触れ、4年後の東京オリンピック・パラリンピックに向け、「原則解禁」にすべきだと質しました。
これに対し小池知事は「私は全然OKだと思っている」と述べ、前向きに取り組む考えを示しました。
自民党の小宮安里議員は、電線を地中に埋めて電柱をなくす「無電柱化」の整備に向けた考えについて聞きました。
知事就任前から無電柱化を提唱してきた小池知事は「阪神・淡路大震災では倒壊した電柱が避難などの妨げになったのを目の当たりにし、防災の観点から電柱の林を見直す必要性を痛感してきた。都民が電柱を『当たり前』と受け止めさほど気にしていない面もあり、都民の共感を得ながら強力に進めていく」と述べ、整備が進んでいない現状を受け、加速させる考えを示しました。
民進党の中山寛進議員は、ヘイトスピーチと呼ばれる民族差別的な言動を繰り返す街宣活動への対応を質しました。
これに対し、小池知事は「東京オリンピック・パラリンピックを成功させるためには、多様性を認め合いあらゆる違いを超えてつながり合う精神を広める必要がある。
特定の民族や国籍の人々を排斥する差別的行動、ヘイトスピーチは許されるものではなく、啓発活動などの取り組みを推進し、多様性が尊重されるダイバーシティーを実現していく」と述べ、取り組みを進める考えを示しました。
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