IBMと三菱東京UFJ銀行、ブロックチェーンを活用した電子契約書の実用化へ

NO BUDGET 2016年10月05日 12時33分

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 IBMはシンガポールで9月16日、三菱東京UFJ銀行と、ブロックチェーン技術を通じて外部委託業者等のビジネスパートナー間の契約の管理・履行方法の設計を検討することに合意したと発表した。まずは、両者間での取引を自動化するブロックチェーンの試験運用から開始するとのこと。

 これは、オープンソースのブロックチェーンプラットフォームであるハイパーレジャーファブリック上に構築された、実際の契約管理のためにブロックチェーンを利用する最初のプロジェクトで、IBMのクラウドの上で構築される。

 IBMと三菱東京UFJ銀行は、組織間におけるSLAの効率化やアカウンタビリティを向上するために、ブロックチェーン上で動くスマートコントラクトのプロトタイプを開発した。三菱東京UFJ銀行は2017年度より、行内部署間でのアグリーメント等を本システムで管理する。加えてIBMと三菱東京UFJ銀行との間での契約書も2017年度中に本システム上で管理することを目指す。さらに業務の効率化を高めるべく、機器の納入や利用状況をセンサーで監視し、このセンサからの情報を基に、請求書の発行や支払の自動化にも取り組む。

 IBMインダストリー・プラットフォーム、シニア・バイス・プレジデントのBridget van Kralingen氏は、以下のようにコメントしている。

 「IBMはコグニティブやブロックチェーンなど当社のお客様に変革をもたらす可能性のある新しいテクノロジの研究に、これまで何十億ドルも投資してきました。今後も同様の投資を続けていく予定です。当社は特に銀行や金融サービスにおいて、複数当事者による契約に基づく複雑なビジネスモデルの改革にブロックチェーンが大きな可能性を持っていると考えています。今回のブロックチェーンへの取り組みによって、三菱東京UFJ銀行との協業の範囲が拡大することを嬉しく思います。これにより、お客様が正しいプロジェクトを特定することを当社が支援するために、これまで育んできた専門性を深めるとともに、日々のビジネス課題により効率よく対応できるブロックチェーン・ソリューションを構築します」

 またIBMは、シンガポール経済開発庁とシンガポール金融管理局の協力のもと、IBMリサーチ部門主導によるグローバル初のIBM Center for Blockchain Innovationをシンガポールに開設したと発表した。同センターは、シンガポールを金融、貿易および商業におけるイノベーションの目的地のトップに押し上げ、企業向けのブロックチェーンならびにコグニティブ技術における深い能力や専門知識、業界リーダーシップのグローバルセンターとして確立することを目指しているという。

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