広州=益満雄一郎
2016年10月5日12時38分
香港の民主化デモ「雨傘運動」に参加した若者たちがつくった政党「デモシスト(香港衆志)」は5日、雨傘運動のリーダーだった黄之鋒氏(19)がタイの空港で拘束されたと発表した。拘束の背景には、中国によるタイへの圧力があったことを示唆し、黄氏の速やかな釈放を求めた。
発表によると、黄氏は4日、タイのチュラロンコン大学での交流に招かれて香港を出発。同日深夜、バンコク郊外の空港に到着した後、連絡がとれなくなった。5日未明、タイの学生団体から黄氏が空港で当局に拘束されたという知らせがあったという。
タイの学生団体はデモシストに対し、「タイ側は事前に中国側から通知を受け取り、圧力をかけられていた」と説明。デモシストはタイ政府を強く非難するとともに、黄氏の釈放を求めた。一方、軍事クーデター後のタイは、政治集会を制限しており、黄氏の入国拒否につながった可能性もある。
黄氏は香港行政長官選挙の民主化を訴えた2014年秋の雨傘運動で、若者の象徴的な存在として注目を集めた。今年4月にはデモシストの立ち上げに加わり、中国からの香港独立を問う住民投票を10年以内に行うなどの政策を掲げた。今夏には、雨傘運動のきっかけとなった違法な集会に参加したとして、社会奉仕を命じる有罪判決を受けた。(広州=益満雄一郎)
新着ニュース
おすすめコンテンツ
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞国際報道部