岡本玄
2016年10月5日11時25分
広島を訪れたオバマ米大統領に招かれ、間近で演説を聞いた被爆者の一人、森佳代子さん(74)=広島市西区。被爆死した米兵捕虜らの調査を手がけてきた歴史研究家の夫、重昭さん(79)を支え続けてきた。夫の研究やオバマ大統領との対面をどんな思いで見守ったのか。自身の平和活動への思いと合わせて聴いた。
■オバマ氏、夫に言及
歴史的な対面は、1本の電話から始まった。
「こちらアメリカ大使館です。オバマ大統領が27日、慰霊碑に献花します。ご夫婦で参列していただけませんか」
5月末の昼過ぎ。自宅の台所で鳴った電話に出ると、電話口の相手の言葉に耳を疑った。「は?!」。そばにはちょうど夫がいた。すぐに替わると、夫は即答していた。「光栄なことです。喜んで参列いたします」
普段は言葉数が少ない夫が電話を切った後、「どうやって献花したらいいんか」と話しかけてきた。佳代子さんは気持ちを落ち着かせるように言った。「献花するのはオバマさん。先方の指示を待ちましょう」
数日後、平和記念公園の原爆死…
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朝日新聞社会部