10月4日から7日までの4日間、「CEATEC JAPAN 2016」が幕張メッセで開催される。今回の展示は、「社会」「家」「街」「CPS/IoTを支えるテクノロジ・ソフトウェア」の4エリアと各種特別企画エリアで構成され、そのほか、100を超える講演やCEATEC AWARD 2016も開催する。
今年のテーマは「つながる社会、共創する未来」
今回の「CEATEC JAPAN 2016」は、従来の「家電見本市」という枠組みを180度変更して「CPS/IoT Exhibition」と銘打ち、「IoT(Internet of Things)」や「CPS(Cyber Physical System)」の先端技術の複合市へと進化する。
変更した背景について、電子情報技術産業協会 代表理事の長尾 尚人氏は、「現代は、商品を作る人はたくさんいますし、マーケットに満ち溢れている世界です。単にいい商品があるということだけで豊かになるのではなくて、その商品をつなぎ合わせてどういうサービスと一体化することによって人の暮らしが豊かになるのか、そういうものを見せる世界になっている」と述べた。
つまり、高性能の家電を低価格で提供することが人の生活を豊かにする時代から、家電にさまざまな先端技術をつなぎ合わせることで、今までになかった新たなサービスを創出することが大きな付加価値を生み、人の生活を豊かにする時代へと変貌してきている。
現代は、製品とサービスが一体となるモデルが収益性の高い企業になってきていることから、社会ニーズやビジネスのやり方など、そういった変化に対応した展示会へと変更していく。
出展者数は、前年より22%増加
「CEATEC JAPAN 2016」の出展者数は、前年の531社から648社/団体に大きく増加し、前年度比22%の増加となった。また、ベンチャーや大学機関による出展者数も前年の54社から137社へ2.5倍の増加となっている。今回、出展された製品について、気になったものをピックアップする。
人体通信応用デバイス(パナソニック)
例えば、IDカードを受信機に「かざす」のではなく、人が手で「触る」だけで認証でき、情報を伝達する技術。デバイスを持った右側の人が、左側の人と握手すると、スカートのLEDが光る実験を紹介。
インタラクティブ・コミュニケーション・コックピット(デンソー)
デンソーが培ってきたセンシングとHMI技術で実現する、少し未来の 「対話型コックピット」。大型ディスプレイが走行状態に合わせて、フレキシブルに変更し、情報を見やすく表示する。また、ステアリングに設置されたセンサーがドライバーの健康状態を計測・診断する。
フォルフェウス(オムロン)
「CEATEC 2014」で初登場した卓球ロボットがさらに進化。2016年版「フォルフェウス」は、AI技術「時系列ディープラーニング」を実装し、学習結果を基にしてラリーの最中に対戦相手のレベルを判断して返球する。2016年、「最初の卓球コーチロボット/First robot table tennis tutor」としてギネスに認定された。
なりきりスポット(JTBプランニングネットワーク)
モニターの前に立つと、自分の顔が「舞妓さん」や「歌舞伎」、「へのへのもへじ」の顔に合成され、専用アプリから写真のダウンロードやシェアができるというもの。インバウンド向けのソリューションとして想定している。
人型ロボットNAO(三菱UFJフィナンシャル・グループ)
「NAO(ナオ)」は、高さ58センチの人型ロボットで複数の言語を聞き分け、それに対応した応答ができることが特徴。将来的にはAIとの連携などにより高度な質問にも対応できるという。
KiTeMiROOM環境情報に応じたインターネット上データでのコーディネーション(楽天技術研究所)
ユーザーの属性や服装などの環境情報をもとに、商品数を絞り込んだり、ランダムに切り替えたりすることによって、自然な組み合わせを生み出させたりするコーディネーション提案システム。
コミュニケーションロボット「KIROBO mini」(トヨタ自動車)
KIROBO mini(キロボミニ)は、トヨタ自動車がコミュニケーションパートナーとして開発した小型ロボット。子供のようなちょこんと座った姿を意識して開発された。今冬に東京・愛知の一部販売店で先行販売。本体価格39,800円(税別)を予定。
このほか、さまざまな展示ブースが確認できる。CEATEC JAPAN 2016は、10月4日から10月7日まで東京・幕張メッセで開催。当日登録が一般1000円、学生500円(学生20人以上の団体、小学生以下は無料)。事前登録をいただくと入場料が無料になる。