宇宙、科学、ロボット、タイムパラドックスに超能力。
とてもワクワクする響きの言葉です。
今回はそんなロマン満載のくっそ面白いSF漫画を厳選して紹介させて頂きます。
すでに完結済みの作品、松本 零士さんなどの大御所さんによる傑作から最近のSF漫画まで幅広く取り上げさせていただきました!!
今回はあえてランキング形式にはしておりません。
それでは珠玉のSF漫画をご堪能ください。
- サマーウォーズ
- ほしのこえ
- コードギアス
- テラフォーマーズ
- 地球(テラ)へ・・・
- COBRA
- BLAME!
- 那由他
- アンドロイドは電気羊の夢を見るか?
- イヴの時間
- サイボーグ009
- いぬやしき
- 進撃の巨人
- 銀河鉄道999
- 藤子・F・不二雄大全集 T・Pぼん
- 宇宙戦艦ヤマト
- MAGIC
- 境界線上のホライゾン
- 放課後のプレアデス
- マージナル
- まとめ
サマーウォーズ
健二とその先輩である夏希先輩との淡い恋物語ともとらえられる話です。
また、お話の題材も人工知能が暴れ地球を危機にさらすという現実味があふれた話で、最後までなにがおこるかわかりません。
本当にどきどきしながら見れるsf漫画です。
人工知能の名前がラブマシーンという名前であり、最後の健二と夏希とのクライマックスの伏線とも考えられるなーなんていろいろ考えながら読んでいました。
映画化もされており、映画の方もめちゃくちゃおもしろいです!
ほしのこえ
今、話題の新海誠の小説です。
「ねえ、私たちは、宇宙と地上にひきさかれる、恋人みたいだね。」という主人公の台詞通りのストーリーで、二人は宇宙と地球とで引き裂かれるという設定に、さらに宇宙の一瞬は地球には倍の時間という設定が掛け合わされており、まさに浦島太郎の女性バージョンてとも言えます。
そして、それゆえに女性の感慨深さによる切ない気持ちが、二人の届いてるかすらはっきりしないメールにありありと描かれ、ますます切なさを増すばかりです。多少の戦闘部分はありますが、女性でも読めるSF小説なので一押しです。
コードギアス
最初はなんとなくで見始め最初はほのぼの学園生活、かと思いきや戦争の話だったりと。
重い話、なかなか理解が難しいギアスという能力などがあって難しくも魅せられる漫画だと私は思います。
大事な妹のために世界を敵にし、優しい世界を創るためにたくさんのものを犠牲にした兄ルルーシュ。
そのおかげで世界は優しくなり人々の生活が過ごしやすくなる。ルルーシュもその世界にいてほしいと思ってしまうくらい感情移入してしまいました。
テラフォーマーズ
まず好きなのが敵としてでてくるマッチョなゴキブリ!!
昆虫からマッチョな人型って進化しすぎ(笑)しかもかなり強い!!普通の人間なら秒殺されてしまうほど強い!!
そんな強いゴキブリ達と戦うのが特殊な手術をうけた選ばれし人類!!
相手が昆虫ならこっちも昆虫だ!ということでスズメバチになったりバッタになったりといろいろな昆虫の力で戦います!
そんな昆虫絶対弱いと思った昆虫が人間サイズになったら予想もしないくらいに強くなったりして展開が読めずとてもおもしろいので非常におすすめのひとつです!!
地球(テラ)へ・・・
壮大なストーリーと世界観は他に類を見ないと思います。西暦3✖✖✖年。
スーパーコンピュータによる完全な管理のもとで子どもを育てる惑星と、大人が暮らす惑星に分かれている世界。
「目覚めの日」の数日前から不思議な夢を見続けていた少年、ジョミー・マーキス・シンは、過去の記憶を消し洗脳するとともに、ESPを持つ「ミュウ」を見分け排除する「成人検査」を受けている最中に、夢の中に出てきた青い髪の青年に助けられる、という始まりで、のっけから掴んでくるのです。
管理社会からの離脱や人と違うものの排除など、なんとなく現代にも通じるものがあるところも怖くて、だからこそ魅力的。ジョミーの成長も見所です。最初はけして優しいとは言えない性分のせいでミュウたちに疎まれながら、やがて色んなことを学んでリーダーに成長していく。
また、ミュウで一番長生きしている「ソルジャーブルー」が、めちゃくちゃカッコ良いのです。存在自体がかっこいい。
アニメ映画にもTVアニメにもなった作品。ですが、原作が一番好き。
COBRA
題材は宇宙海賊!!
主人公のコブラがお宝を目当てにいろいろな敵と死闘を繰り広げていくという内容になっております。
とにかく全てが斬新!!
BLAME!
超未来の殺伐とした世界観が素晴らしい!!
とにかく生きている人間が少ない。
冒頭から主人公はくわしい説明なく人間を探しているようですが、巨大な構造物の中を地道に移動します。
やっと見つけた人間の痕跡だか実は、というパターンが私は好きですね。
人口が減少した後でもインフラだけは人工知能がコントロールしているという怖い世界です。
最初に漫画を全巻買って何度も読んで古本屋で売ってしまいました。1年ぐらいするとまた読みたくなって古本屋に買いに行くということを2回ほど繰り返してしまいまいした。
那由他
話のスケールが壮大なんです。明るい話じゃなくて、終わり方も悲しくて寂しくて辛くて。
でも、果てのないこの先、を想像させるような終わらない終わり。かなり古い、30年くらい昔の漫画ですが、今でも覚えています。当時の作品としては絵柄が透明感があってきれいだ、と思います。
超能力もので、普通の女子高校生が、外国人の親子に出会ってしまったがために、運命が変わってしまう。そこまではよくある設定かもしれませんが、その先の展開は世界の概念とかあり方とか、そういうものまでひっくるめて……なんと言えばいいのか、哲学的? 観念的? 主人公たちの周りだけで話は終わらず、悪と戦って勝って終わりの勧善懲悪でもない。
人間の感情の動きがしっかり書かれていたと思います。
あと、人はやっぱり誰かと向き合わないといけないんだな、とラストに教えられた覚えも。友人が貸してくれた全3巻をその日のうちに読破して、どうしても自分で欲しくて書店まで走って、でも売り場になくて、注文までして購入しました。手放せずに持っています。
アンドロイドは電気羊の夢を見るか?
まず最初に断っておきますが、これは漫画ではなく小説です。
しかし、1968年に書かれたとは思えないほどの重厚な世界観が素晴らしすぎるのでどうしても紹介させて頂きます。
サイバーパンクというジャンルの原点にして最高傑作だと考えています。
「Do Androids Dream of Electric Sheep?」という原題も現代でもかなりハイセンスな部類に入ります。
「Electric Sheep」とはなんなのか?と1968年当時の人々も気になったからこそ手に取り、現在までその名を轟かせる名作となったと思います。
SFが好きと言う人には必ず勧めるほどおすすめの作品です。
イヴの時間
ロボットと人間を描いた作品で未来を想像させられる。
ロボットが発達して、家電の様に扱われる中、主人公がロボットを差別しないというカフェを見つけて、そこからロボットも心がある事を知っていくストーリー。
様々な視点や、色々な物語があって飽きさせない。
笑いありだなーと思っていたら、泣ける所もあり、共感してしまう所もある!
今までにないような新鮮な漫画で、続きが気になるストーリー。
そして、本当にロボットが発達したら…と考えさせられる作品です。
サイボーグ009
まさにサイボーグ漫画の金字塔。とにかくストーリー、設定が面白い。
冷戦時代、009たちサイボーグはブラックゴーストという軍事産業を生業とする組織に拉致され、体を機械に移植されサイボーグにされてしまう。彼らは脱走し、一度は戦いから離れたが、ブラックゴーストの悪事が世界を危機に陥れるとき、サイボーグ戦士たちは自らの能力を駆使し、戦いに挑んでいく。
能力が異なる9人のサイボーグが力を合わせて悪に立ち向かっていく。私はそれだけでも胸がおどりました。
石ノ森章太郎先生の作品によくある「親殺し」の原型とも言える作品。009も仮面ライダーも、人間に戻れないという苦悩を背負いながらも、人類の平和のために戦い続ける。この設定を考えた石ノ森先生を私はすごく尊敬しています。
何分絵柄が古く台詞も一部読みづらいですが、短編、中編、長編とどれも素晴らしく考えさせられる話ばかりなので、ぜひ読んでみてください。
まずは文庫本第5巻 誕生編を読むことをオススメします。
いぬやしき
日常から非日常へ激変する「振り幅の大きさ」がこの漫画の魅力です。
また、日常の生活をとことんリアルに描いているからこそ、壮大なバトルシーンの
アリルさが引き立ちます。
なぜ普通のおじさんがチカラを手にしたのか、とにかく謎が多いまま物語が進行しますが、
破壊シーンや殺戮シーンに圧倒され、つい続きを読んでしまいます。
圧倒的なチカラを手にしても主人公の人柄なのか、いわゆるヒーローとは
ほど遠い感じも面白く、今後の展開に目が離せません。
進撃の巨人
立体起動装置で兵士が自由に空を駆け巡り人間を食らう巨人たちの後頭部を刀みたいな武器で切り割くという戦い方。
シンプルだけどスピード感あふれてて大好きです。
壁の中で狭く閉鎖された空間に閉じ込められ、巨人の襲来に怯えつつ百年近くも幽閉されている人間。
生活はまさに檻の中の動物たちのそれと同じ状況であり、現実世界ではありえない世界観に引き込まれます。
そして筆者の描くキャラクターがどれもエッジが効いていて読者として感情移入しやすい。個人的には超クールなミカサが好きです。
銀河鉄道999
半永久的に生きられる機械の体を手に入れるために銀河鉄道999に乗り込む星野鉄郎。
本来非常に高額で普通の人には手に入れることができない、999のパスを「機械の体をタダでくれる星へ一緒に連れていく」という条件で鉄郎に渡す謎の美女、メーテル。そんな二人が、宇宙を旅するのは、蒸気機関車の形をした列車。
宇宙と蒸気機関車という取り合わせが魅力的です。鉄郎は苦労して母と二人で身を寄せ合って生きてきただけあって、少年とはいえ逞しく、正義感が強い一方、好奇心旺盛で無鉄砲なところがあって、見ていてハラハラします。
そんな鉄郎を優しく見守るメーテルは、機械伯爵に惨殺された鉄郎の母にそっくりで、非常に謎めいて大人の魅力にドキドキです。
鉄郎は、宇宙の長い旅で、機械の体がなくてもしっかりと地に足をつけて幸せに暮らしている人々や、永遠に近い時間と豊かな生活をしながら堕落している機械化人間たちと出会い、機械の体を手に入れるべきか、人間のまま生を終えるか悩み続けます。
結果、彼が選んだのは人として生き、子や孫へと機械の体とは違う「永遠の命」を繋げることでした。
最後、メーテルとの別れも切ないですが、少年が大人になるには必要なことでした。
二人がいろんな星を旅する中で色々考えさせられることが多い、素晴らしい作品です。
藤子・F・不二雄大全集 T・Pぼん
普通の中学生の男の子ぼんが、タイムパトロールとなる漫画です。藤子不二雄Fの作品です。
二人コンビになって色んな時代に行きます。最初は先輩とコンビだったのが、途中からぼんと後輩がコンビになり、成長していきます。
私が好きな話は、タイムパトロールは一年に一度好きな時代に、私用で旅行できる話です。
海の中にテントを張って過ごしたり、とにかく夢のような世界です。
その他にぼんが孫悟空になる話が好きです。ひょんなことから猿の着ぐるみを着たぼんが歴史上の孫悟空になってしまうところが面白いです。
宇宙戦艦ヤマト
弱い者が強い者に勝つところが好きなポイントです。
追い詰められた場面からの逆転勝利が見どころかと思います。
SFはたくさんありますが政治的な部分ににこだわりがある作品が多いです。
ヤマトの場合、ほとんど政治の場面はありません。
唯一あるのが平和過ぎて惰眠を貪る地球連邦政府なのですが、いつも強大な敵が現れて追い詰められます。
そこに登場するのがヤマト。
時代劇の暴れん坊将軍のように単身駆けつけてやっつける感じで、時代劇ファンにへたまらないかと思います。
そしてもう一つの魅力は奇跡がいつも起きる事です。基本、女性が現れてヤマトがそれに応えます。魔法を扱うSFは多いのですが、ヤマトの場合はどちらかというとと壮大な女神とか神風ようなイメージです。
時代劇的な勧善懲悪と神話のような奇跡が混ざった物語は和風なのだと思います。そして意外にも愛国心が高まる物語です。じっくり見ると、日本って何だろうとか、故郷って何だろうなんて思えてきます。
それを支えているのが我慢です。どのストーリーでも、地球人やヤマトはかなり追い詰めらますが、とにかく我慢して乗り越えていきます。爆弾が降ってくれば地下都市を作る人類。たくさん弾を浴びても何とか飛び続けるヤマト。ガマンは大切なんだろうと教えられます。
我々も日常を生きていく上で辛い事もありますけど、物語で出てくる人類やヤマトのように粘り強く頑張れば追い詰められても逆転勝利があるのかもしれません。逆転と奇跡、そして我慢の物語です。
MAGIC
主人公「ト-ル」は8歳の時25歳年上のスーパーモデル「KANA」と出合い 14歳の時にKANAとの間に子供ができた。
KANAは既婚者で、KANAの母親は許さず引き離す為にKANAと2歳になった娘と3人で惑星サシャに行ったが磁気嵐のせいで墜落事故にあい トールがサシャに確認しに行けたのは、3年の月日が立ってからだった。
KANAとその母親の姿はなく、5歳の女の子の姿だけ、丁度KANAの子「花七」の歳と同じだった為 保護されその子はトールが20歳の時引き取った。
11年後「花七」は母親のスーパーモデルの子として写真集を出すことになり、また惑星サシャに撮影しに行った。
花七はトールに特別な感情を抱いていたし トールも 子以上の感情を持っていたがそれとなく抑えていた。
そんな時 惑星サシャの歪んだ磁場の影響でこの惑星は人体にさまざまな影響を与える事が分かり、その1つに人体が若返る事が判明。「花七」は若返った「KANA」だったのだ。
その事実が分かった直後 地球に帰ろうとしている中、サシャの変わった植物に花七が捕らわれた時に トールも花七も自分の気持ちを伝えて結ばれたが また磁気嵐にあい花七だけが惑星サシャに置き去りに…
磁気嵐がやみ、トールが惑星サシャに行けたのが10年後の41歳。
またしても 小さい子に戻ってしまっていた(5~6歳?)「KANA」・「花七」を発見。今度は本当の父親のように娘として愛する事しか出来なくなったけど、「KANS・花七」は父親のトールを特別な眼差しで見つめて終わる話し。
結ばれた瞬間に罰と罪が襲う切ない話しですが、凄く素敵な大好きなお話です。
境界線上のホライゾン
いろいろな逸話や神話などの話も面白おかしく描かれています。
主人公たちは「聖譜」に従い、過去の世界を再現しながら巨大航空都市「武蔵」で各地を回り、敵や見方をたくさん作っていきます。
その中で一番最初の主人公が昔死んだはずのヒロイン「ホライゾン」に告白するために全世界を敵に回してまでも告白しに行くシーンはハラハラしながらも、その中にも笑いを交えながら描かれていて最後まで楽しく読めます。
放課後のプレアデス
キャラクターがとても可愛くて可愛くて素敵です。
更にそのキャラクターが日常と星を絡めたちょっと良いお話を繰り返して行くのが感動的であり、読んでいてすこし泣けそうになります。
宇宙描写もかなり凄く、中学生の感性と相まって怖い世界というよりは絵本の中のような優しさある宇宙という感じに描かれています。
さらにマニアならニヤリとする宇宙、SF関連の単語もたくさん登場し、子供から大人まで楽しめるようになっている最高品質の宇宙漫画です。
マージナル
絵、ストーリー、世界観、背景、何を取っても最高としか言いようがない。
現代文明が滅びた何年も後の地球が舞台で、おそらくこのまま今の文明を続けるとこの漫画のような暮らし方をする日が来るのだろうと思った。
男しかいない世界で、ただ1人のマザを母親だと思いながら生きる。
何も知らないのは庶民だけ。
完全に管理された社会。
今置かれている状況がおかしいのか自分がおかしいのか分からないまま、時代を動かしていく若者たちがいる。
現代と通じるものがあり、いつの時代も潮流に反旗を翻す者たちがいることに感銘を受けた。
ただのSFでなく、人間の心理・真理をついた作品。
まとめ
いかがでしたでしょうか!!
SF漫画って読んでるだけで科学技術にワクワクしてしまいますよね!!
ぜひ、秋の夜長にSF漫画を読んでみてはいかがでしょうか!