昨日、大隅良典教授がノーベル生理学・医学賞を受賞しました。今年も日本人の研究者がノーベル賞を取ることができて、とてもよかったです。
たくさんニュースで報道しているので、何の研究でノーベル賞を受賞したのか知ってる人は多いと思います。そう、オートファジーですね。仕組みなどはニュースで報道しているので、ここでは私の考えとかいろいろ書いていきます。
オートファジーというのは、細胞内の動きの一つで、いらなくなったり異常を起こしている細胞のたんぱく質を分解して、アミノ酸などに再生されます。もともとたんぱく質はアミノ酸からなる高分子です。
この現象を肉眼で始めて確認したのは大隅良典教授だそうです。そこから研究をしていって仕組みを解明したわけですね。
この仕組みがわかったことによってパーキンソン病をはじめとする様々な病気を予防・治療ができる可能性がでてきました。パーキンソン病はオートファジーが正常に行うことができていないということがわかっているからです。
これは人間の内側で起こっていることです。しかし、この仕組みが解明されたのは最近です。人間が人間の仕組みを解明するというのは面白いですよね。自分の体内で行われていることが自分でわからないということです。これはとても不思議に感じます。人間の体内での仕組みはわからないことがたくさんあります。いろいろな部分でいろいろな細胞が働いています。もし、自分で自分の仕組みがわかれば、病気なんてかからないと思うんですけどね。生物の定義は難しいですが、一個一個の細胞を生物とすれば、人間とはたくさんの生物が集まってできた生物ですよね。非常に面白い。
人間は自然界の進化には勝てないんだなとよく思います。掛けてる時間が違いますが、いま生きている生き物は自然に適応するために進化をして、成功した生き物です。オートファージだって、人間自身が人間の進化のうちに獲得した技術です。ほかにもたくさんあると思います。人間が気が付かないところで。
逆に、失敗した進化をした生き物は絶滅します。私はこの生き物に興味があります。なぜ、絶滅したのか、どのような進化をしたのか。この進化がもしかしたら、人間が手を加えることによって、新たな技術が生まれるかもしれない、なんて思ったりします。
生物から学んだ技術って多いです。たとえば新幹線のパンタグラフ。
この模様は騒音を減らすためについていますが、これはフクロウの羽から学んだ技術です。フクロウは獲物をとるために音を立ててはいけません。そのため、風切り音を減らさなければならないのです。そのためにフクロウは様々な進化をとげてこの羽の構造にたどりついたのです。
また、飛行機の羽の先端が折れ曲がってるやつ
これはウイングレットといいます。羽の先端には空気の渦が発生するので、それを軽減するためにつけられました。これは1970年にNASAのおっちゃんが発案したそうですが、鳥は自然と、羽の先端を上にあげて飛んでいたのです。鳥は人間より先にこの技術を知っていたのです。
他にも生き物から学んださまざまな技術があります。しかし、たとえばパンタグラフの構造を考えた人は、生物と工学の両方の知識があれば、あのような発明をすることができるわけです。知識とは、分野の枠組みを超えて応用できるわけです。
なんてかっこつけたこと言いましたが、私もたくさんの知識をつけている最中です。好き嫌いあるけれど、取得した知識はどこかで光るときがくると思いますよ。あとはその知識をどのように光らせるかを考えるのです。
ノーベル賞の発表日時(日本時間)は以下の通りです
☆化学賞
10月5日(水)18:45
☆平和賞
10月7日(金)18:00
今年こそは化学賞に東京理科大学学長の藤嶋昭さんが受賞してほしいです。
読みにくい文だったかもしれないですが、最後まで読んでいただきありがとうございます。
では