【ベルリン=共同】2010年に米外交公電を暴露した内部告発サイト「ウィキリークス」代表ジュリアン・アサンジ容疑者は4日、ドイツの首都ベルリンで行われたイベント会場に中継された映像で、11月8日に控える米大統領選に関連する資料を近く公開すると予告した。ドイツのメディアが報じた。
資料の詳しい内容は明らかにしなかったが、大統領選の行方に影響を与える可能性もある。
アサンジ氏は籠城しているロンドンのエクアドル大使館からの中継映像で、3カ国にある三つの強大な機関の情報を今後10週間にわたり毎週公開する計画だと述べた。資料は戦争や石油、IT大手グーグル、米大統領選などに関する約100万件で、このうち米大統領選関連は11月8日までの公開を目指すとした。
アサンジ氏はスウェーデンでの性犯罪容疑で英警察に逮捕された後、保釈中の12年6月にエクアドル大使館に駆け込み、政治亡命を申請して受け入れられた。スウェーデンに移送されれば公電暴露の責任を追及する米国に引き渡される可能性が高いとして籠城を続けている。