ECB、QEテーパリングの必要性でコンセンサス形成-関係者
- 月額100億ユーロずつ買い入れ減らす案が浮上
- 現行ペースでの買い入れを延長する可能性も依然排除せず
欧州中央銀行(ECB)は恐らく量的緩和の期間終了前に段階的に買い入れを減らし、月100億ユーロ(約1兆1500億円)ずつペースを落としていく可能性がある。ユーロ圏中央銀行の複数の関係者が明らかにした。
量的緩和プログラムが終了する2017年3月まで半年を切っている。機密事項であることから匿名を希望した関係者によると、この1カ月に政策担当者の間で、資産買い入れのテーパリング(段階的な縮小)が必要になるとの非公式のコンセンサスが形成されたという。一方で、月800億ユーロの現行ペースで量的緩和を延長する可能性も依然排除されていない。
17年3月の期限まで、ECB政策委員会の定例会合は4回を残すのみだ。政策委員会メンバーは4日、政策判断を伴わない会合を開催。その後、週末に開かれる国際通貨基金(IMF)会合に出席するためそれぞれ米ワシントンに向かう。
ECBは内部でテーパリングが議論されているという情報について、「政策委員会ではこのようなテーマを話し合っていない。ドラギ総裁が前回の記者会見や最近の欧州議会での証言で述べたとおりだ」と電子メールで回答した。
原題:ECB Said to Build Tapering Consensus as QE Decision Time Nears(抜粋)
最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE