そもそものつまずきはどこにあったのか。ソフトバンク・松坂大輔投手(36)が2日の楽天戦(コボスタ宮城)で日本球界復帰後初の1軍公式戦登板。
本人は「結果の良しあしに関わらず1軍で投げられたのはよかった」と前向きだったが、内容は1回3安打4四死球で5失点の大炎上だった。
「岩崎に代わりまして、ピッチャー松坂」。8回に投手交代が告げられると、2万5222人のファンは大歓声で歓迎。だが、直後に惨劇の幕が開いた。
投球練習の7球で1球もストライクが入らない。果たせるかな、先頭の嶋に四球を与えると、続く島内にはバントの構えで揺さぶられ、スライダーを引っかけ死球。楽天・梨田監督の粋な配慮で西武時代の同僚である松井稼が代打で登場したが、1球目を左足にぶつける死球でぶち壊した。さらにペゲーロに押し出し四球を与え、1度のスイングもないまま1点献上。その後も内野ゴロ、捕逸、暴投に3連打と炎上は続いた。
「おっぱいと腹が揺れてる!」。試合前、ランニングをする松坂の体形を見た楽天選手から驚きの声が上がったほど、その体は重そうだった。
昨季は3月のオープン戦期間中にインフルエンザに罹患。後れを取り戻そうと急ピッチで調整を進めた結果、右肩の故障が発生し8月にメスを入れた。
不安を抱えて臨んだ今季も「8月末に四国IL・香川との3軍戦で147キロを出したのに気を良くして、復帰を急ぎ過ぎた。9月にも下半身に異常があったのに…」(ソフトバンク球団関係者)。実際に右腕は9月10日、ウエスタン・リーグのオリックス戦の3回終了時に右臀部の張りを訴えて降板している。
「体つきをみても、仕上がりが万全でないことは分かっていたはず。シーズン中の昇格は諦めさせるべきだった」と前出関係者は指摘。早期復帰を焦ってすべてを台なしに。結局昨季の反省を生かせず、同じ轍を踏んだ格好だ。
かすかに残っていた今季クライマックスシリーズ登板の可能性も消滅。右腕は「(2軍本拠地の)筑後に戻って、来年に向けてイチから作り直したい」。現役続行には前向きだが、3年契約最終年の来季はいよいよ待ったなしだ。 (片岡将)
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