女子大学生(20)のマンション一室に合鍵で侵入したとして住居侵入容疑で逮捕された男が、大学生の鍵に刻印された「鍵番号」などを記憶してインターネットで合鍵を注文していたことが4日、愛媛県警への取材で分かった。男は他にも複数の鍵を持っていたといい、県警は同様の方法で合鍵を入手していたとみて捜査している。
男は愛媛大医学部付属病院の契約職員、村上隆幸容疑者(44)=松山市久万ノ台。逮捕容疑は、9月10日午後9時半ごろ、大学生が住む同市のマンション一室に侵入したとしている。侵入直後、帰宅した大学生と部屋で鉢合わせとなり、慌てて逃走。翌日、県警に自首して逮捕された。「女性の私生活が見たかった」と供述しているという。
県警によると、村上容疑者は事件前、このマンションの管理会社の社員を装って大学生宅を訪問。玄関で応対した大学生に鍵を見せるよう求め、鍵の製造会社と番号を覚えて戻り、この情報を基に合鍵をインターネットで注文していたという。他のマンションなども複数訪問していたとみられ、県警は侵入できる女性宅を探し回っていたとみている。
松山区検は同30日、住居侵入罪で村上容疑者を松山簡裁に起訴した。【成松秋穂、木島諒子】