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ある方面の中心会館に?という副会長兼任の職員、大幹部がいた。
2016年。季節は初夏に変わり始めた蒸し暑い夜。?は冷房の効いた会館会議室の机の真ん中に。部屋には県幹部、聴き取り記録係の青年部の職員が数人。
地元組織で学会の中核だった□たちは机の対面に座させていた。腰から上が暑さで汗が額からおちてくる。
?が犬でも叱りつける口調で命令した。
「早く口を割れ。いつまで黙っているんだ!」
□たちが執行部、原田会長の悪口を地元担当の組織で言いふらしているという。まるで身に覚えがない。
威張るだけが取り柄の県職員らが嵩にかかる。
「まだ認めないのか! いっから地獄行きの地元幹部にになったんだ、ええ? 除名されたハタチ、田口らが間違ってたと執行部、会長に謝れ!」
かれこれ四時間がたっている。めまいがして床がぐらりと傾くようだった。
?が癖れを切らした。
「まだ改心しないのか。だったら、幹部役職を取り上げるしかないな」
取り上げる権限は実は地方幹部にない。区圏幹部は本部人事だ。
最後は始末書を書かされた。「SNSなどで二度と執行部の批判はしない」「もし、そのような事実があったら、役職を取り上げられても異議はないな」。順番に署名し、拇印を押した。
始末書の宛先は原田会長だったがそれをみた県職員は「様」と加筆修正。
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