今まで、「同じ方向を向いて頑張れる人」が仲間だと思ってた。
ゴールを目指して走り続けられる、バスケ部のメンバーみたいな。
志望校合格を目指して切磋琢磨できる、クラスのあいつみたいな。
でも最近、「弱い自分をさらけ出して、かっこ悪いところを見せられる人」が、本当の仲間なんじゃないかって思い始めたんだ。
千葉の田舎で出会った素敵な人たち
ぼくは少し前まで、千葉の金谷という場所で、「田舎フリーランス養成講座」というものに参加していた。
フリーランスとして生きていく術を身につけるために、共同生活をしながら、講座を受けたりアウトプットをしていく1ヶ月間。
そこでぼくは、素敵で素敵で仕方がない人たちに出会ってしまった。
かっこ悪くて、愛すべき人たち
「田舎フリーランス養成講座」には、様々な経歴を持った人たちが参加していた。
サラリーマン生活に疲弊して、もう会社では働けなくなった人。
有名大学を中退して、一度は自ら死を選ぼうとした人。
やりたいことが見つからずに、それを必死で探そうとしている人。
本当に色んな人がいた。
正直に言うと、共同生活がはじまったときには「上手くやっていけるかな」っていう不安しかなかった。
みんなとちゃんと仲良くなれるのかなって。
でも1ヶ月が過ぎて、千葉から大阪に帰ってきて、「あんなに素敵で、大好きな人たちはいない」って心の底から感じてる。
かけがえのない仲間だ、って。
「力になりたい」と思った
なんでこんな風に思えたのか。
それは、「みんなが弱い部分をさらけ出してくれたから」。
「自分を表現することがずっとこわかった」
「会社をやめたとき、もうダメだと思った」
「今までは人に頼りっぱなしだった」
1ヶ月間の講座が終わる最終日、涙ながらに語ったみんながいた。
たぶん、こんな風に言うのにはすごく勇気がいったと思う。
だってそれは、弱くてかっこ悪い自分の姿だから。
でもその言葉を聞いたとき、「この人たちのためなら、何でも力になりたい」と素直に思えた。
「これが本当の仲間なのかもしれない」って。
自分を出すのが苦手だ
ちょっとぼく自身の話をしておく。
ぼくは、自分の思いを正直に伝えるのが苦手だ。
かっこ悪いところとか、悩んでいる姿を見られるのも好きじゃない。
だから今までも、できるだけカッコつけて生きてきたし、悩みを相談することもあんまりなかった。
そんな自分を、けっこう好きだったりもしたんだ。
でも千葉の田舎でみんなと過ごして、「それじゃダメだ」って思った。
強がってカッコつけてるだけじゃ、本当の仲間にはなれないって。
みんなの「仲間」になりたい
正直にいうと、千葉での1ヶ月間で、ぼくは自分をさらけ出せてはいない。
ぼくにも弱い部分なんていっぱいあるけど、やっぱりそれを見られるのがこわかった。
「なんでも上手くできちゃうタイプなんだよね」なんて、変なプライドがあったのかもしれない。
そうやって自分を出せないままだったから、みんなのことを余計に愛おしく思った。
こんなに弱い部分を見せることができて、なんて素敵な人たちなんだって。
そして、ぼくもみんなにとっての「本当の仲間」になりたいと思った。
みんなのことを一方的に「仲間だ」と思ってるだけじゃなくて、みんなからも「あいつは本当の仲間だ」って思ってほしい。
ちょっとずつ変わりたい
だからぼくは、ちょっとずつ変わっていきたい。
カッコつけて生きるんじゃなくて、カッコ悪い自分をさらけ出せるような。
大好きな人たちがいるから、みんなに自分の全部を知ってもらえるような。
一緒に泣いて、一緒に笑える人がいるのはすごく素敵なことだから。
簡単じゃないけど、ちょっとずつ、ちょっとずつ。
そんな小さな決意表明を、ここでしておこうと思う。