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乗鞍にセンサーカメラ設置 環境省、ライチョウ保護狙い

 国の特別天然記念物・ニホンライチョウの保護に向け、卵を捕食する姿が確認されたハシブトガラスの生息調査が3日から、長野、岐阜県境の乗鞍岳(3、026メートル)で始まった。環境省の委託を受けた専門業者が、山頂周辺の5カ所にセンサーカメラを設置、カラスの動きを探り、2017年2月には報告書を同省に提出する。高山帯への頻繁な侵入が確認されれば、空気銃などによるカラスの捕獲が始まる見通しだ。

 ハシブトガラスは体長約50センチ、翼を広げると1メートル余にもなる。雑食で、くちばしが太く、額が出っ張っているのが特徴。標高2500メートル以上の高山帯には生息していなかったが、同省長野自然環境事務所が設置していたカメラが今年6月、乗鞍岳でライチョウの卵を捕食する姿を捉え、問題となっていた。

 カメラを設置した加藤尚さん(53)は「1週間から10日後にカメラを回収して映像を確認する。高山帯への侵入は間違いなく、捕獲を始める必要がある」と話した。

(中日新聞)

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