10月04日 18時55分
名古屋市中川区で、来年4月に開設する予定だった保育所について、周辺住民の一部から反対意見が出たことから、予定していた場所に建設できなくなっていたことが分かりました。
名古屋市によりますと、来年4月、中川区のアパートの跡地に、0歳から5歳までの子どもを預かる保育所を開設する計画を進めていて、10月中に建設工事を始める予定になっていました。
しかし、市の公募で選ばれて保育所の運営にあたる社会福祉法人が、9月、周辺住民への説明会を開いたところ、「子どもの声でうるさくなる」とか、「道路が狭いため送迎の時に危険だ」などと、一部から建設に反対の意見が出たということです。
法人は3回にわたって説明しましたが理解が得られず、予定した場所での建設を断念し、新しい場所を探しているということです。
名古屋市保育企画室は「保育所の開設について地域から反対の声が出るケースは少なくない。地域の理解を得ながら進めるしかないので残念だ」と話しています。
また、保育所の運営にあたる社会福祉法人、済聖会は「保護者から子どもを入所させたいという申し入れを受けていましたが、4月の開設は困難な状況で、申し訳なく思っています。行政と事業者がより協力して、地域の理解を得られるようにしていきたい」と話しています。
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