蹴球探訪
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【首都スポ】関東大学サッカー ルーキー佐藤”紫紺の青写真” 明大期待のレフティーに聞く2016年9月30日 紙面から
今季の関東大学サッカー1部リーグ(東京中日スポーツ後援)では、1年生選手の活躍が目立つ。明大の佐藤亮(FC東京U−18)もそのひとり。この夏、ドイツ留学で力をつけ、今後さらなるブレークが期待されるレフティーのFWだ。現在はチームの調子が良く、2トップのレギュラー陣が不動のために出番から遠ざかっているが、注目の存在であることは間違いない。ドイツ留学の様子を聞いた。 (取材・構成、関孝伸) −佐藤選手は明大期待のルーキーですが、チームが優勝した今夏の総理大臣杯全日本大学トーナメント(8月6日から14日)では、ピッチ上にその姿がありませんでした 佐藤「8月1日から26日までドイツに短期留学していたんです」 −まずはフライブルクU−23の練習に参加したそうですね 「攻撃では自分の特長を出せました。ただ、守備にまわったときに相手のリーチの長さにとまどったり、マークの受け渡しのところで言葉がわからなくて困ったりしました。そんなだと、信頼をあんまり得られません。これはまずいと思っていたら、2週目あたりにひじ打ちで左脇腹を痛めてしまって、それからしばらくはリハビリでした」 −想定外の事態です 「打撲だったので、すぐに治るだろうと思ったんですけど、なかなか治りませんでした。もったいなかったですね。リハビリの途中でデュッセルドルフに移って調整した上で、最後の3日間だけフォルトゥナ・デュッセルドルフU−23の練習に参加しました。そこでは調子が良くて、かなりいい感じでプレーできました。評価もしてもらえました」
−攻撃の特長は出せたという話でしたが、得意とするプレーをあらためて教えてください 「ドリブルで持ち込んでいって最後は自分でしっかりと結果も出す(得点する)のが特長なんですけど、一番得意なのは股抜きドリブルです。きれいに抜きたいというのが小さい頃からあって、それで最終的にたどりついたのが股抜きドリブルでした。最後のシュートもきれいに打ちたくて、ループシュートで決めたいとか、キーパーもかわして決めたいとか、そんなことばかりをずっと考えてきました」 −ドイツ人は大柄なので、その分、股の間も空きやすいでしょう? 「股抜きドリブルはドイツでもかなり通用しました。相手の守備は一発で飛び込んでくることも多いので好都合でした。僕みたいなタイプはドイツに合っているかもしれません。デュッセルドルフでは自分で決め切るプレーもかなりうまくできて楽しめました」 −ドイツ留学で感じたことを聞かせてください 「一番感じたのはコミュニケーションの難しさでした。言葉が通じない中で、周りの選手に自分をいかに理解してもらえるか、反対に自分がいかに周りの選手を理解できるかが大切になります。プレーに関してはゴール前のこだわりがすごかったです。決めなければいけないところでシュートを外せば、罵声を浴びせられたりもします。決めれば、逆にすごく祝福されるので、天と地ほどの差がありました。これからはゴール前でのプレーにもっとこだわってやっていきたいと思います」 −課題は守備です 「ドイツの選手たちはスピードがあって対人プレーも強かったので、なかなか止め切れませんでした。明治の選手もフィジカルが強くてスピードがあるので、(そういう選手を相手に)日々の練習で守備を改善して、逆に強みになるくらいにしていきたいと思います」 −将来の可能性が広がった留学でした 「出身クラブであるFC東京にもどって恩返しをして、その後に海外に行きたいという目標をもっていますが、少しでも早く世界の舞台で挑戦したいという気持ちが強くなりました。明治の先輩である長友さん(佑都。インテルミラノ=イタリア)を超えるくらいの選手になりたいと常に思っています。ただ、まずは明治で得点を取って結果を残していかなければいけないと考えています」 ◇ 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」。トーチュウ紙面で連日展開中。 PR情報
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