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【ゴルフ】

森田遥、母のおにぎりパワーで首位 食細い20歳が変身!!

2016年9月30日 紙面から

第1日、10番でティーショットを放つ森田遥。3アンダーで単独首位に立った=栃木・烏山城CCで(神代雅夫撮影)

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◇日本女子オープン<第1日>

▽30日、栃木県那須烏山市・烏山城CC(6506ヤード、パー71)▽雨のち曇り、22・8度、北北西0・9メートル▽賞金総額1億4000万円、優勝2800万円▽120選手(うちアマ32人)▽観衆3127人

 昨年の米下部ツアー参戦を経て、今季はQT経由で日本ツアーフル参戦中の森田遥(20)が4バーディー、1ボギーの68で回り、3アンダーで単独首位に立った。1打差の2アンダー2位にアマチュア長野未祈(みのり、15)=千葉・麗沢高1年=、笠りつ子(28)=京セラ=、鈴木愛(22)=セールスフォース=の3人、1アンダー5位に堀琴音(20)=東芝=ら10人が続く混戦模様。大会連覇を狙う田仁智(チョン・インジ)=韓国=は4オーバー61位と出遅れ、6オーバー86位のイ・ボミ(韓国)はラウンド終了後体調不良のため棄権を申し出た。

 頑張って食べてます! 今季開幕時より2キロほどスリムになった森田遥が、スタミナ切れ防止の“おにぎり作戦”で初の単独首位発進を決めた。そもそも公称で身長164センチ、体重54キロのスレンダー体形。「いつもあまり食べないんです。だから連戦になると体重も減ってくるし、その上疲れで食欲もなくなって」。食欲の秋と言われる季節に、げっそりしていた。

 そんな森田遥を変貌させたのは、3週前のメジャー・日本女子プロ選手権。2日目にベストスコア68をマークしてV圏に浮上、最終日を首位と4打差6位で迎えながら、76をたたいて12位に終わった。前半で2打伸ばした後の、上がり5ホールでダブルボギー2つ献上、ハーフ42。「13番まで耐えていっていたのに、それがプツッと切れた感じ。放心状態でした」。それこそがスタミナ切れだったと分析した。

 「だから翌週からラウンド中の栄養補給をしっかりするように、母にゴルフボール大のおにぎりを作ってもらって。おなかがすいたと感じる前に食べるようにしてます。今は朝晩の食事も、おなかいっぱいになってから、もうひと踏ん張り食べてます」。この日は前半のインコースを2バーディー、1ボギーで折り返した後、4番で3メートル、終盤の7番パー4では第2打をピンそば50センチにつけ、スコアを伸ばして首位に立った。ラウンド中に飲み込む数個の“隠し球”が、森田遥を初Vへ後押しする。 (月橋文美)

 

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