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【ゴルフ】

堀琴音、67で奪首!! 難関17&18番連続バーディー

2016年10月1日 紙面から

第2日、18番でバーディーパットを沈めガッツポーズする通算5アンダーで首位に立った堀琴音=栃木・烏山城CCで(神代雅夫撮影)

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◇日本女子オープン<第2日>

 ▽30日、栃木県那須烏山市・烏山城CC(6506ヤード、パー71)▽晴れ、21・5度、南南西2・7メートル▽賞金総額1億4000万円、優勝2800万円▽116選手(うちアマ31人)▽観衆5409人

 前日5位につけていた堀琴音(20)=東芝=がボギーなしのベストスコア67で回り通算5アンダーで単独首位に立った。難度の高い17、18番ホールでの連続を含む4バーディー奪取。プロ3年目、ビッグ・ツアー初Vを目指す。1打差の4アンダー2位には、15歳のアマチュア、長野未祈(みのり)=千葉・麗沢高1年=、2アンダー3位に柏原明日架(20)=富士通=が続いている。

 堀琴音、20歳。“誰にもできないことを事もなげにやってしまう”雰囲気を持った女子プロ3年生。ナショナルオープンという大舞台で、そんな大物の片りんが見えた。

 大会2日間を終えての難度1位は17番、ツアー史上最長490ヤードのパー4。バーディー奪取数は初日がゼロ、この日も116選手中たった7人だ。そこで、「残り191ヤードを7番ウッドで。カップ右から4メートルの、右から左行って、そこからまた右に曲がるスネークライン」のバーディーパットを、堀が沈めたのだ。

 続く最終18番は難度3位。ここでは左奥から下って上って7メートルのスライスラインを決め、単独首位に浮上だ。「トップが高校生だって分かったけど、意識してたのは名前じゃなくスコアのほうだけ。トップまであと1個、あと1打、と思って回っていた」。同じ試合に出ている以上はアマチュアもプロも年齢差も関係ないと語ったが、プロ魂を見せつけるフィニッシュになった。

 インタビュールームを出ると「私もプロになったんですね」とポロリとこぼした。この大会は、兵庫・滝川二高3年だった2013年大会で予選落ち。プロになりたての14年は出場3戦目にして初めて予選を通過、16位で155万4000円を獲得した思い出ある大会だ。

 最近はお気に入りのローズの香りの入浴剤でリラックス。貧血気味だった体を考え「鉄分の多い食材を取るように。すごく苦手だったホウレンソウを日々食べてます」。説明しているうちに、「少しは大人になったのかな、私」と肩をすくめて練習グリーンへ走った。

  (月橋文美)

 

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