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【ゴルフ】

15歳長野、メジャー史上初アマ首位 偉業やっちゃうかも〜!?

2016年10月2日 紙面から

第3日、13番でティーショットを放つ長野未祈。見守る父親でキャディーを務める勝さん(左)=栃木・烏山城CCで(神代雅夫撮影)

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◇日本女子オープン<第3日>

▽1日、栃木県那須烏山市・烏山城CC(6506ヤード、パー71)▽曇り時々雨、19・8度、南西0・6メートル▽賞金総額1億4000万円、優勝2800万円▽64選手(うちアマ10人)▽観衆6185人

 前日まで2位のアマチュア、15歳の長野未祈(みのり)=千葉・麗沢高1年=が4バーディー、3ボギーの70とスコアを1つ伸ばし、通算5アンダーで2位に2打差をつけ単独首位に立った。国内女子メジャー史上、アマチュアが首位で最終日を迎えるのは初めて。歴史的快挙は“史上初アマチュアでメジャー制覇”につながるか。3アンダー2位に堀琴音(20)=東芝=と柏原明日架(20)=富士通=、2アンダー4位に申ジエ(韓国)が続いている。

 東京の下町育ち。寅さんで有名な葛飾柴又の帝釈天で駄菓子や団子、焼き鳥を食べるのが大好き−。そんな15歳・長野が、とんでもない偉業達成へばく進中だ。

 「昨日の晩はうまく眠れなくて、いつも布団に入ってから20分ほどやるイメージトレーニングを繰り返しちゃいました。翌日のプレーを想定しながら頭の中で18ホールを回るんですけど、昨日は2ラウンドぐらいしましたね」。ホールアウト後、照れ笑いする姿は初々しい。朝は緊張の中でスタート、1番は乗らず寄らずのボギー発進だったが「見に来てくださった中嶋(常幸)プロに『緊張するとグリップが強くなって体が硬くなるから、やさしく握るように』と言われていたので、それを意識したら途中から楽しくなってきて…」。

 すると、どうだ。4、5番で連続バーディー奪取。10番のバーディーをはさんで8、14番ではボギーもたたいたが、首位に並んで迎えた最終18番で4・5メートルの微妙なフックラインをズバリと決めて単独首位に躍進し、「イメトレでは18番は2パットのパーだったんですけど」と笑った。

 ドライバーショットがフェアウエーを外したのは、この3日間で合計4ホール。得意なパッティングに加え「今週はアプローチもすごくいい」と不安材料はない。幼い頃に憧れたのは「パン屋さんかケーキ屋さん。フランスパン、メロンパン、かわいいパンを作ってみたかった」。だが、小学6年生からはそれが「世界で活躍できるプロゴルファー」に変わった。

 もうこの舞台でも遠慮はいらない。目の前にある夢への第一歩を全力でつかみにいく。 (月橋文美)

 <長野未祈(ながの・みのり)> 2000(平成12)年12月29日生まれの15歳。東京都江戸川区出身。163センチ、59キロ。小3でゴルフを始め、麗沢中3年だった2015年に関東女子アマを制覇。韓国人コーチのボン・ミョンジンの指導を受けながら、中嶋常幸主宰のヒルズゴルフ・トミーアカデミーにも参加。夢はゴルフ殿堂入り。得意クラブは7番アイアンとパター。好物はラザニア。

 

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