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Outward Matrix

戦略コンサルタントのブログ。コンサルティング業務、英語、戦略策定、採用、育成等について書いています。

仕事がつらいときのゼロ秒思考は、マジで効果絶大だった

ライフハック

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こんにちは、Shin(@Speedque01)です。ぼくは最近かなり仕事で負荷がかかっている状態が続き、若干追い込まれていました。

少し前まで、ぼくはやっと新人期間を抜けてほっと一息ついていました。なのでブログもはじめたのですが、最近はまた新たにいろいろな機会をいただくことができ、てんやわんやしています。自分ひとりでゴリゴリやっていくのとは違い、いろんな人の気持ちや状況を考えながら、プロジェクトの目的を達成するために動いていくのは本当に大変なんですよね・・・。

ということで、ぼくは追い込まれていました(正確には今もですが笑)。そんなときに書いたのが下記の記事ですね。だいぶ悲壮感が漂っています。

これはこれで間違っているとは思いませんが、奥さんに「ちょっと自分を追い詰めすぎだよ!」といわれました。確かにそうなんですよね。

とはいえ、いくらがんばってみてもなかなか前に進まない状況。やらなければいけないタスクや迫り続ける期限、クライアントや上司からのプレッシャー等々でアタマがおかしくなりそうになっていました。

そんなとき、ふと「あるツール」のことを思い出したのです。

最強の思考整理ツール「ゼロ秒思考」

そう、ゼロ秒思考ですね。このブログの最初のほうにヒットした記事でもあります。

みなさんもうお忘れかと思いますので、いったいどんなものだったか復習しますよ!

ゼロ秒思考とは?

「ゼロ秒思考」とは、元マッキンゼーの赤羽氏が、数十年にわたるコンサルティング経験の中で磨き上げてきた思考と、ゼロ秒思考に到達するまでのシンプルなトレーニング方法について解説した書籍です。

まず、ゼロ秒思考の定義について、おさらいしてみましょう。

ゼロ秒とは、 すなわち、瞬時に現状を認識し、瞬時に課題を整理し、瞬時に解決策を考え、瞬時にどう動くべきか意思決定できることだ。迷っている時間はゼロ、思い悩んでいる時間はゼロとなる。

文字通り瞬時にできることが多いが、もう少し時間がかかる場合もある。それでも、従来に比べて驚くほどのスピードアップとなる。今、目の前で何が起きているのか、どういう現象なのか、一瞬のうちに判断し、判断したら次の瞬間に進むべき道を複数考え、長所短所の比較をし、即座に方針を決定できるようになる。

どんな難しそうに見える問題があっても、一瞬でその現状を把握し、本質を見抜き、解決策を見出して即座に行動に移せること、それがゼロ秒思考だとぼくは考えています。ゼロ秒思考により、行動がどんどん早くなり、思考もまとまり、いろんなことがうまくいくようになる。そして、ゼロ秒思考を実際に鍛えるためのトレーニングが「A4メモ書き」です。

「メモ書き」は、こわばった頭をほぐす格好の柔軟体操であり、頭を鍛える手軽な練習方法だ。頭に浮かぶ疑問、アイデアを即座に書き留める、頭がどんどん動くようになり、気持ちも整理されるようになる。自意識にとらわれ悩むことがなくなっていく。「メモ書き」により、誰でも、この境地にかなり早く到達できる。自分でも驚くほど頭の回転が速くなる。

具体的には、A4用紙を横置きにし、1件1ページで、1ページに4-6行、各行20字-30字、1ページを1分以内、毎日10ページ書く。したがって、毎日10分だけメモを書く。(下記参照)

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以上、復習でした。

実は少しの間ゼロ秒思考をサボっていた

2年間ゼロ秒思考を実践した記事を書いていながら誠にお恥ずかしいのですが、少し前からゼロ秒思考をサボってしまっていました。だいぶ頭の回転が早くなった実感もあり、「もう書かないでもいいかな」と思ってしまったのです。

そして、ある程度書かない時期が続くと、再度はじめるのが面倒くさくなるという良くある状況に陥ってしまいました。

それでも、頭の回転が落ちた感じはなかったですし、仕事も比較的順調にこなすことができていました。しかしながら、冒頭に述べたように一気に仕事の質と量が変わり、ぼくは徐々に追い込まれていきました。

一生懸命こなしているのになかなかうまく進まず、「なんでこんなにがんばってるのにうまくいかないんだろう・・・?」「なんでみんなちゃんとやってくれないんだろう・・・。」「なんでぼくばっかりつらい状況に追い込まれないといけないんだろう」、そんなことばかりアタマに浮かんでくる毎日でした。つらい。

つらい状況には慣れているぼく。こういうときは、うまくいっていたときといっていなかったときの差分を取ればいいことは経験上わかっています。仕事自体が違うことはもちろんですが、それ以外での差を見てみると、「ゼロ秒思考をサボっていた」ということが浮き彫りになりました。

ここまでぼくを引っ張ってきた習慣のひとつであるゼロ秒思考を捨て、自分のしょぼい脳ミソですべてをこなそうとしたことが、つらい状況を生み出している原因のひとつであることは容易に想像できました。そして、ぼくはもう一度ゼロ秒思考をやり直すことを決めたのです。

ゼロ秒思考でいろいろ書き出してみる

やると決めてからは、本当にいろいろなことが飛び出してきました。これをアタマで全て処理しようとしたら、さすがにパンクするわ・・・と納得できるレベル。問いの一例をあげていきます。

  • 今つらいのはなぜだろう?
  • やらなくてはいけないことはなに?
  • 今日中に実施しないといけないことは?
  • 自分自身でやらずに誰かに頼めることは?
  • X社の残Todoは?
  • X社のクライアントを全員満足させるために今からできることは?
  • X社の仕事でボトルネックとなっていることは?
  • それを解決するために今できることは?
  • 逆に自分ではどうしようもないことは?
  • Y社の次のミーティングまでのゴールは?
  • Y社用にバリュエーションをするために必要な情報は?
  • 必要な情報が集まらない場合はどうする?
  • Y社から要求されていることの一覧は?
  • Y社からの要求でもっともプライオリティが高いものは?
  • Z社の提案書の構成はどうする?
  • Z社の常務が本当にしたいと思っていることは何だと想像できる?
  • 現在の仕事の状況を鑑みつつ、奥さんを幸せにするには?
  • 自分にとっての優先順位とは?
  • ブログやnoteの生産性をあげるには?
  • etc

一部ですが、こんな感じですね。

やるべきことや優先順位が明確になり、心が軽くなった

こうやってがーっと書いていった後、ぼくは久しぶりに心が軽くなった感覚を味わいました。

もちろん目の前の仕事がなくなったわけではないのですが、何が残っていてどれがボトルネックになっているのか明確になるとともに、自分が心配してもしょうがないことも見える化されたのです。

ぼくたちは、どうしてもムダに考えすぎてしまうきらいがあります。自分でどうにかできることであるのならば、一生懸命考えて解決に向かって走り続ければいい。しかし、中には自分ひとりではどうしようもできない問題もたくさんあるのです。

そういう問題にぶち当たったときは、速やかに誰かに聞いてヘルプを求めるべきです。そうするだけで、何時間も悩んでいた問題が一瞬で解決したりします。

また、誰に聞いてもわからないような問題は、たぶん今は解決できない類のものなのです。その場合は、考えていてもしかたないですし、実はそんなにアタマを悩ますに値しないものだったりもします。

ゼロ秒思考により、それらが非常に明確になり、ぼくのアタマは見事秋晴れを迎えることができました。

ゼロ秒思考は特に悩みがある人にオススメ

仕事や恋愛、今後のキャリアなど、皆さんいろんなことに悩まれていると思います。いくら本を読もうが、友達と話そうが、全然解決せずに絶望しかかっている人もいるかもしれません。

全てをあきらめる前にぜひ一度、ゼロ秒思考を試してみてはいかがでしょう。驚くほど頭が働き始めますよ。

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