ソウル=牧野愛博
2016年10月1日13時04分
韓国の朴槿恵(パククネ)大統領は1日、「国軍の日」の記念演説で「北韓(北朝鮮)住民が希望と人生を見つけられる道を切り開いておく。いつでも韓国の自由の地に来られることを望む」と語った。韓国大統領が北朝鮮市民に直接、脱北を促す発言をするのは極めて異例だ。
朴氏は演説で「北の当局や軍人、住民に、北韓政権が置かれた現実を明確に伝えたい」と主張。「核とミサイルで政権安定と内部結束を図ることは錯覚と誤算だ。体制の亀裂と内部の動揺はさらに拡大するだろう」と語った。
朴政権は、北朝鮮の5回目の核実験に激しく反発。強力な経済制裁や新たな軍事戦略を唱える一方、金正恩(キムジョンウン)委員長を名指しで非難していた。北朝鮮は10日に朝鮮労働党創建記念日を控えており、大統領の発言に対し、新たな軍事挑発で対抗する恐れもある。(ソウル=牧野愛博)
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朝日新聞国際報道部